テニミュ鑑賞記録②-2 新テニミュ2nd Stage感想(KAAT編)
こんにちは!今日もご覧いただき、ありがとうございます。
引き続き新テニミュネタバレありの感想を綴っていきたいと思いますので、お付き合いいただければ幸いです。
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【気づいた点・所感】
☆口調、話し方
徳川が「お前には死んでも倒したい奴はいるかい」とリョーマに問いかけるシーンがあります。ずっと私は「〜奴はいるか」だと思っていたので、初日に観た時には一瞬違和感を覚えたのですが、(暇人なので)帰宅してから原作漫画を開きつつアニメを観てみたら、原作は「〜いるかい」でアニメは「〜いるか」なんですね! なるほど、テニミュは基本原作準拠で作られていますから「いるかい」なんですね。こちらの方が少々柔らかい言い方だという印象を受けます。しかもアニメだと「越前リョーマ、お前には〜」だから尚更強めの語気になっています。
去年First Stageを観た時に、みんな大好きテ↑↑の歌(俺たちのメイク・ア・ゲーム)で「攻めておいで」「返してあげるよ」という口調に、徳川ってこんなに優しかったっけ?と少々違和感があったんですが、逆にいつの間にやら私が小野Dのシリアスな演技に慣れすぎていたのかもしれません(笑)徳川とリョーマの友情というか師弟愛というか、リョーガとの兄弟愛(?)とも違う関係性が可愛くて好きなので、私はどちらかといえば優しい語尾の方が好きかも。
あとはリョーガの話し方、もう皆さん言っていますが本当に南次郎そっくりですね!! CV.宮野真守の雰囲気を勝手に想像してたけど、「そっちか〜!目の前にいる松山さんっぽく仕上げてきたか〜!!」とビックリしました。ファンブックのネタだったか忘れましたが「本当親父に似てきたよね」というようなリョーマのコメントを踏襲しているのかな。
ダンスのジャンルが分からなくて申し訳ないですが、一応リョーガの特技がブレイクダンスであることも振付に活かされているように見えます。亜久津と10球打ち合いながら「たかがテニス♬されどテニス♬」と歌っている時も、スルスルスル〜っと相手の攻撃をかわしながら動いている感じで、これどこかで見たな…と思っていましたが4thの南次郎と井上の打ち合いを連想させます。相手は本気でぶつかってきてるのに、全力を出さずとも軽く流せてしまう。そこまでの余裕はリョーマにはまだなくて、やはりリョーガの方が一枚上手な印象を受けました。井澤勇貴、同い年だし自担の元同期だから勝手に親近感を覚えるなぁ…好きになってきたぞ(笑)
☆キミ様の歌
初日のキミ様たちの試合前「なに歌うかな!?」とかなりワクワクしていたら、まさかの新曲でビックリしました! てっきり、あの「真夏の光サンサンあび〜て〜ルルルル〜ル〜ル〜♬」が来ると思っていたので(笑)あの曲こそ原作の歌詞がアニメで使われてキャラソンになってるし、キミ様のアニメCVも元ミュキャスの細貝氏だし、ここで原作→アニメ→ミュージカルのメディアリミックスがなくてどうするんだ!!!! ……と、初見のその瞬間こそキレていましたが、帰り道ではもう「ま〜ぶしっ、すぎるだろっ♬ 僕はっポップスタ〜ァ♬」のフレーズが脳内を占めていたので…完敗です(笑)しかも試合前に歌うシーンは「ポップスター♬」の途中で南次郎がツッコミを入れてきて強制終了なのに、わざわざ2幕冒頭に謎の君島育斗SHOW TIMEが設けられてフルコーラス歌うっていう…そりゃぁもう観劇後の脳内BGMはコレに決まりですよ(笑)
ちょっと気になるのは、種ヶ島⇒君島の「サンサン」という呼び方がこの曲からきてるので、その流れがなくて大丈夫かな?っていうところくらい(笑)とにかくクセになるフレーズと覚えやすいメロディー、ずるいとしか言いようがありません。早くドリライでキンブレ振りたいし、キラキラのハチマキとストール巻いて叫びたい!!そんな日が早く来ますように!!
☆衣装
地味に嬉しかったのが、亜久津の回想シーンに出てくる千石の衣装が再現されてたこと! 原作で千石がチェック柄のパーカー着ていて、すごく似合っててかわいいな…と思っていたので、今回そのシーンで千石が似たようなパーカーを着て出てきたのが嬉しかった〜! 回想シーンで短時間しか着ない衣装というと、鬼や平等院の高校ジャージとかリョーガの襷掛けジャージ(これも南次郎っぽい)とか他にもありますけれど、本当に細かいところまで原作のデザインを再現してくれるテニミュの衣装チームさんにも感謝です。
あと特徴的な衣装といえば、大曲竜次のニッカポッカジャージ。「動きづらくない!?」と思っていましたが、実際どうなんだろう?裾はキュッと絞られてるのかな? とか余計なことを考えながら観てしまう(笑)ここのコンビ、種ヶ島のほうもジャージの片袖だけ通す独特な着方をしていますが、実際にやると通していない方の袖がバッサバッサ動いて邪魔そうだな…とこちらにも余計な心配をしてしまいます(笑)客席で観ている分にはどちらもカッコいいんですけれどね。
もう一つ衣装で気になったのは、徳川の吐血ジャージ(笑)多分普通のジャージ+吐血用のジャージのおそらく2着用意されてる(エンディングでは汚れていないジャージを着ているので)と思うとちょっと面白いですね。あのシーンをよく見るとちゃんと手にも血糊つけてる。確かに床に血糊をぶちまける訳にはいかないけど、ただ血を吐いた演技しているだけじゃさすがに伝わりづらいから、わかりやすく「内臓へのダメージ」を示すためにわざわざ吐血ジャージまで用意しているんだな…ありがとう衣装チームの皆様…(本日2回目)
☆ドイツ戦を終えて
当たり前かもしれませんが、例えば5年前にこの新テニミュを作るのと2022年現在新テニミュを作るのでは全く違うよな〜と改めて思いました。ドイツ戦まで終わって、G10のキャラクター詳細が読者(観客)に伝わった後だからこそ生まれる演出や曲があるよなぁと感じます。
このことを一番強く感じたのは、平等院vs徳川戦の海賊の演出。3セットマッチで1セット目を徳川がなんとか取ったけれど、2セット目で瞬殺されるという流れで、原作は海賊が徳川を襲うダイジェスト映像であっという間に終わるんですよね。一緒に観劇した友人も「新テニのミュージカル化が難しいって言われてた一番の原因ってこれ(海賊)ですよね」と話していて、本当にどう再現するんだろう?と気になっていました。
今回の演出では帆が5つ出てきて、そこに大荒れの海の映像がマッピングされ、海賊ジャケットと顔半分を覆う仮面をつけたG10が歌いながら戦っている2人を取り囲む…というものでした。「仮面」というより「マスカレード」と呼びたくなるような…骸骨っぽいデザインのもの。全員剣を持って徳川に向けて振りかざす。海賊G10の中にリョーガもいたのが少し意外でした。その場面でリョーガはリョーマと光る打球の特訓していたので観戦していないはずなんですけど、でもまあ居てくれた方が嬉しいからいいか♡とそこはあっさり受け入れました(笑)
このマスカレードG10がかっこいいのですが、これもきっとドイツ戦S1でお頭の船長が率いる海賊船にG10が乗組員として同乗して、ともに世界を目指していく…というような図があったからこそ生まれたものなのかなーと思います。うーん、この公演を作り始めたのはここ数ヶ月の話ではないかもしれないけど(笑)それは分かりませんが、そのシーンのオマージュというか匂わせは感じ取れました。ドイツ戦のお頭の船に徳川は乗っていないんですよね。今回の海賊G10にも、対戦相手なので当然徳川はいない。なんか良いですね、徳川もお頭の強さは分かってるし、お頭も次世代は徳川に託そうとしているけど、同じ船に乗る仲間ではないというこの微妙な関係…これはこれで好きです。
もうひとつ、徳川に対して「阿修羅の神道に踏み込みおったか…」という平等院の台詞も、(テニプリ界における)阿修羅の神道とは何か?というのが分かった上で観ると解像度が爆上がりです。「阿修羅の神道」というワードは原作のこの場面では特に深堀りされずに終わる印象ですが、テニミュではこれに対して入江や鬼が朗々と歌い上げる曲が挿入されます。初めの頃は(テニプリにおける)阿修羅の神道って何のこっちゃと思っていましたが、お頭が修行の末たどり着いて後続のためにわざわざ石を置いて開けておいてくれた(!?)ものだと分かってから観ると、「とうとうたどり着いたんだね!!」的な歌詞にも説得力があります。
これ、またスペイン戦が終わってからだと違う解釈が生まれそうだし、違うものが出来上がりそう。徳川などは試合があるはずだし、新テニ完結後に作られる新テニミュはまた別物になっているかもしれませんね。それが一体何年後になるか知らないけど(笑)
【(僭越ながら)ちょっと残念だったところ】
☆手塚の出番
分かってはいたけど……少ない!!!!! びっくりしました、「あ、本当に出てこないんだ…」って(笑)オープニングの中学生曲、仁王のイリュージョン要員、エンディングのみ。しかも手塚といえど「仁王がイリュージョンした手塚」だから厳密には本人じゃない(笑)「ウスプリ」「ケロケロ」で何とか爪痕を残せているだろか。このシーンも日数が経つとだんだんウケなくなってきていて、リョーガのツッコミ待ちみたいになってるから…
観劇に慣れてきた頃に時計を確認したら、13:00開演で手塚が退場したのが13:35、その後エンディングで再度出てきたのが15:55でした。2時間20分…3時間のうち2時間20分不在…いや、残りの40分も出ずっぱりな訳ではないからきっと総出演時間20分くらい…………ケンティー、ちゃんとみんなと同じくらいのギャラ貰えてるか???
うーん、まさか「その頃ドイツでは…」みたいなシーンがあるんだろうなと思ったらなかったですね(笑)確かに、削って削ってようやく3時間なんだろうなというくらいに試合がギチギチなので、仕方ないのは分かっていますが、ちょっと存在を持て余されすぎかなぁ…私がけんとが好きで通ってるからだけど、しょんぼりです。
その埋め合わせ(?)なのか、中学生曲では手塚センターなんですよね。リョーマと金太郎のシンメを割ってセンターに立つ手塚国光。しかも多少のフォーメーション移動はあっても、センターから大きくは外れない。双眼鏡で推し固定でウォッチしてると、「ステージのどこにいても私の瞳の中のセンターはあなただよ♡」と思うことはよくありますが(笑)双眼鏡外した時に本当にステージの真ん中にいたのでビックリしました。というか果たしてこれは手塚なのか!?イリュージョンした仁王なのか!? ヲタクはこんなんで騙されないからな!!!!!!!(号泣)
☆コーチ陣のイロモノ化
Firstで「未知の世界へようこそ~♬」と妖艶に歌っていた黒ベェはいずこへ…? コーチが2人ともギャグ要員になってしまっていてちょっと不満…初登場の柘植ちゃんだってカッコいいんだから、Firstみたいなシリアスな曲欲しかった…おそらく要所要所で真面目なシーンもあったはずですが、それが上書きされて「そんな真面目なシーンあったっけ?」となるくらいにギャグ要員。むむむ…
と言いつつ、それこそ本編が試合続きで息抜きの要素が少ないからだというのも分かるんですよね。怪我人が出たり脱落者が出たり命を懸けてる試合があったり、これでもかと真剣勝負がバンバン続いて、中高生キャストの日替わりネタもあるにはあるけど短い、少ない。これで比較的自由に動けるコーチたちもシリアスだったら確かに全体的にかなり重い雰囲気になる。わかる、わかるけどぉぉぉぉ!!!
ただ、柘植ちゃんのトレーニングコーナーはかなり有意義(笑)なぜあのタイミングで?なぜトレーニング講座を?という疑問を一旦置いておけば、客席の椅子に座りながらも簡単にマネできるし、「お顔ごしごし」とか「ボートギコギコ」とか分かりやすい名前がついているのも良い(笑)冒頭の「イケメンでごめんね~♬」の歌とか好き。
W杯編はコーチ+監督4人出てくるのでしょうか。うーん、また2~3人になりそうだな…次出てくるときには適度に威厳は残しておいてほしい…(笑)
はい、生意気ながら感想を書かせていただきました。アンケートも出さなければ!!
何というかシンプルに本当に楽しくて…「あ~そうそう現場ってこういう感じ~!」というのをこの時代の中で2年ぶりくらいに取り戻せているような気がします。客席降りもドリライもない時期にテニミュ通ってるってある意味損なんじゃないか?と思ったりしなくもないのですが、そういうのがなくても十分にテニミュって楽しい。うん~テニミュって楽しい~♬(中略)テニミュを~嫌いになれるわけ~ない~♬
劇場に行くたびにウォッチするキャラやキャストが増えてブロマイドも増えていくのも楽しいです(笑)手塚がほぼいないので、大体そういう時は寿三郎観てます。本当にかわいい! それについてはいずれまた…
次回の観劇まで9日ほど空くのですが、それが耐えられない~!!早く観劇当日になりますように!!そしてその時まで全員元気で私も元気でいられますように!!
また次回のnoteでお会いしましょう!
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