食べたものと体はつながっている。
こんにちは。
お受験は栄養が9割、第一志望に合格する栄養療法カウンセラーのきーこです。今回は、食べるものが体にどれだけ影響を与えるかについて、
ちょっと面白いエピソードをシェアしたいと思います。
ハワイでのダイビング合宿
30年前、友人と一緒にハワイでダイビングのCライセンスを取得するための合宿に参加しました。
机上講習とプール実習を経て、いよいよ海での実習です。
海でのハプニング
実習の日、重い酸素ボンベを背負いながら海に入った私たち。
しかし、1人の友人は海中でバランスを取れず、頭が下がったり横向きになったりしていました。陸上に上がってから、先生が理由を尋ねると、友人は「足がつった」と言うのです。
そこで先生は、「バナナを食べるといいよ」とアドバイス。
その日の帰りに私たちはバナナを買い、友人はその晩、
バナナをデザートにしました。
次の日、驚くべきことに友人の足のつりはなくなり、
見事に海中でのバランスを保つことができたのです。
食べ物と体の関係
どうしてバナナがこんなに効果的だったのでしょうか?
私たちの体は60兆個の細胞から成り立ち、それぞれが栄養を必要としています。その細胞に必要なミネラルが不足すると、その組織は十分に活動できなくなります。つまり、足のつりは体内のミネラルバランスが崩れると起こりやすくなるのです。
では、ミネラルバランスを整えるための働きを見てみましょう。
カリウム:筋肉の収縮や神経のサポートをしています。
マグネシウム:不足すると神経伝達がうまく働かず、筋肉のけいれんを引き起こします。
ビタミンB6:筋肉を動かすエネルギーを作る補酵素として重要な役割を果たします。
バナナには特にマグネシウムが豊富に含まれているため、友人の足のつりを解消するのにピッタリだったのです。
体に欠かせないマグネシウムの話
マグネシウムはカルシウムやカリウムの働きを調節する重要なミネラルです。不足すると足のつりを引き起こすのです。ではなぜ、私たちの体はマグネシウムが不足するのでしょうか?それは、私たち現代人は精製された白いお米やパンを食べる機会が増えたことや、そして、ストレスで尿中へのマグネシウムの排泄が増えてしまうことが原因なのです。これらの要因が重なり、マグネシウム不足を引き起こしやすくなっているのです。
マグネシウムを意識した食材選び
マグネシウムを摂るためには、以下のような食材があります:
ミネラルの多い塩:調味料として使う塩をミネラル豊富なものに変えるだけでも、摂取量を増やせます。
緑の濃い野菜:ほうれん草やケールなど、緑色の濃い野菜にはマグネシウムが豊富に含まれています。
海藻類:昆布やわかめなど、海藻もマグネシウムの良い供給源です。
納豆などの大豆製品:納豆や豆腐などの大豆製品もおすすめです。特に、豆腐を固める「にがり」にはマグネシウムが豊富に含まれていますが、現代では塩化カルシウムという凝固剤で固める豆腐も出回っています。豆腐からのマグネシウム摂取を期待するのであれば、本来の「にがり」で固めた豆腐を選ぶことをおすすめします。
ナッツ類:アーモンドやカシューナッツなどのナッツもマグネシウムを豊富に含んでいます。
これらの食材を普段の食事に取り入れることで、マグネシウムを効率よく摂取するサポートになります。また、マグネシウムは体に吸収されにくいミネラルの一つなので、マグネシウムを皮膚から吸収する入浴剤を使ってゆっくり体に吸収するのも効果的です。日常生活でのマグネシウム摂取を意識し、バランスの取れた食生活を心がけることで、健康な体を維持できます。
まとめ
このエピソードから、食べ物と体はつながっていることを改めて実感しました。ダイビングの先生が栄養学を知っていたかどうかはわかりませんが、そのシンプルなアドバイスのおかげで、私たちは無事にライセンスを取得し、素晴らしい思い出を作ることができました。
食べたもので体が変わる。元気になる。
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保有資格
看護師
一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所
オーソモレキュラーニュートリジョンプロフェッショナル
栄養療法カウンセラー
ウエルネスプラス認定アドバイザー