<登壇イベントレポート>3/28〜31開催「FIN/SUM 2023」に登壇いたしました
2023年3月28日〜31日に開催された、日本経済新聞社・金融庁主催の金融総合イベント「FIN/SUM(フィンサム) 2023」に、弊社取締役の佐伯卓也と佐伯慎也が登壇しました。
今回は、3月30日(木)実施のパネルディスカッションとワークショップ、デモステージの計3つのプログラムに参加し「金融機関におけるデータ活用」をテーマにお話いたしました。
1.主催者セッション「地方から進める金融DXデータの“地産地消”が創生の鍵に」
本セッションでは、金融業界やアカデミアのスペシャリストと共に、「地方の人々が、それぞれの地域にあるデータを当事者の肌感覚を持って活用する」という点について、登壇者の方々とさまざまな角度から議論を行いました。
2.ワークショップ「これからの金融機関経営における、デジタル/AI戦略の新潮流 - powered by ダイナトレック」
本ワークショップには、AIソリューションを提供する株式会社シナモンの代表取締役Co-CEO 堀田創氏と佐伯慎也が登壇し、佐伯卓也がモデレーターを務めました。経営・営業マネジメントのDXにおける目的の一つに「レジリエンス(回復力)」を据え、コミュニケーションや組織がより柔軟に効率的になることで、ビジネスにどのような意味と未来をもたらすかについて議論いたしました。
これまで、DXの推進は経営計画の達成するための一つの施策としてとらえられてきました。一方で、現在の不確実な市場環境や災害・感染症リスクが増加する社会においては、「不測の事態にも対応できる(レジリエントな)組織の構築」を目的として、DXを位置づける必要があるのではないか、という問題意識の提示を行いました。
そのような組織体制を実現するにあたっては、まずは自社の内部に散在するデータを棚卸し、外部に依存することなくデータ活用を進められる体制を整えることが第一歩となります。そのために必要なDXの取り組みの段取りなどについて、佐伯慎也よりご紹介をさせていただきました。
また、堀田氏とのディスカッションにおいて、地域金融機関のこれからのバリューは「地域のリスクに対する解像度の高さ」にあるという論点が提示されました。
堀田氏は、地域の法人や個人が未来に直面するであろう課題に、高い解像度を持つことが重要だと述べました。融資にとどまらずコンサルティングやIT活用の支援を行っていくことで、地域全体のレジリエンスを高めていくことが、今後の地域金融機関の業務の本質となってくると語ります。
加えて、地域金融機関自体がオペレーションにAIを組み込み、人力に頼らないオペレーションを確立することにより、有事の際の極端な業務量の変動に対応していくことができます。
AIの活用については業務量削減の文脈から語られることも多いですが、実は自動化を進めることが組織の強靭化につながるのです。そのような面からも、現在各金融機関が取り組んでいるDXは、金融機関自体、そして地域全体をレジリエント(しなやか)にしていく、という議論となりました。
3.デモセッション「データ活用・内製化推進によるDX実現への方策~地銀約30行が活用するデータ統合活用ツールDYNATREK~」
本セッションでは、佐伯慎也よりDYNATREKを活用したデータ活用や人材育成の支援など、ダイナトレックの事業をご紹介しました。営業店を巻き込んだ組織全体でのデータ活用の重要性に触れながら、DYNATREKの実画面をご覧いただきました。
ダイナトレックは今回のような登壇の機会を通じて、今後も日本の各地域における金融機関のDXによって生まれる新たな世界観をお伝えしてまいります。
※FIN/SUM 2023公式ページより、5月7日までアーカイブ配信がご視聴可能です。「TICKETS & 無料登録」にて「オンライン視聴チケット(無料)」がご登録いただけますので、ぜひご高覧いただけますと幸いです。
※そのほかセミナー内容、登壇者などの詳細につきましては、こちらをご参照ください。