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小躍りしたい

 私は医療系のドラマを見るのも医療小説を読むのも嫌い。しかしながら、思わず『白い巨塔が真っ黒だった件』という大塚篤司先生の本を手に取ってしまった。自分でも意外だ。これは巨塔の頂点を手にした大塚先生だからこそ書ける本だと思う。それでも今後、大塚先生の身は大丈夫なのかと心配になるくらい。

 私は「医者っぽくない」と言われると小躍りしたくなるくらい嬉しい。なので、いつも地味な服装を心掛け、仕事以外では医者っぽい振る舞いを自戒し、普段から質素な生活を目指している。地味すぎて、ハノイでは西欧風の白人に写真を撮ってあげたところチップを渡されそうになった。私はどうやら物乞いに間違えられてしまったようだ。

 私が実社会で医者っぽいと思われたくないその理由がこの本には詰まっている。一気読みしてしまった。


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