フィルムカメラの音
僕が持っている35mmフィルム一眼レフの中から3台の巻き上げとシャッター音を録音して動画にしました。
それぞれ音の感じから、造りや質感の違いが伝わると思います。
konica autoreflex T3は現在、旅に持っていくときに一番よく使っている機械式カメラのメイン機種です。
このカメラを購入するときの決定打こそ、この音と質感でした。
細かな歯車やバネが緻密に噛み合わさって動いているのが、音や手に伝わる感触からよくわかって、それでいて大柄でずっしりとしたボディからは頑丈さや信頼性を感じて、長く使えるいいカメラだと思って買ったという経緯があります。
pentax SLは僕が初めて手にしたフィルムカメラです。
フィルム一眼の中でも古い時代の機種にあたり、今思えば頼りないシャッター音に感じますが、シンプルで飾らない質感が気に入っています。シャッター音は大きければ大きいほどいいと思っているので、この時代のミラーショックや消音性への配慮など微塵も感じられないけたたましい音が、シャッターを切った満足感を満たしてくれます。
先の2機種とは打って変わって、滑らかさとソフトなフィーリングが持ち味のカメラ。
巻き上げのぬるぬるとした音と質感が特に好きです。
シャッターを切った時のショックや音も比較的柔らかで、使用感にまで気を配って作られたカメラであることがよくわかります。
機械式の金属カメラでM42マウントでありながら1/2000シャッターを搭載(精度はともかくとして)しているあたりも珍しいポイント。
fujinonレンズの柔らかで繊細な描写もあいまって、よく作り込まれたカメラだなと思います。