マガジンのカバー画像

モノクロフィルム写真の知識

12
フィルム写真を始めて、一歩先に進もうとするときに役に立つかもしれない知識と技術のお話。モノクロフィルムや薬品、現像やプリント技術に関する記事はこちらからどうぞ。
運営しているクリエイター

#カメラ

フィルムと現像液の使い分け・組み合わせ例

過去の記事で、モノクロフィルムの銘柄による描写の違いや、現像液による特性の違いについて書きました。 今回は、より具体的に、僕が実際にどんな場合にどのフィルムと現像液を組み合わせて使っているのか、という実例のお話をしていきます。 はじめにモノクロフィルムと現像液の組み合わせというのは無限に存在します。 フィルムのパッケージ裏にいくつかの現像液の現像時間が記載されていることがありますが、そこに載っていない現像液との組み合わせがダメかというと全くそんなことはありません。 そ

フィルムの管理の方法

カメラにフィルムを入れっぱなしにしていると 「これカラーだっけ、モノクロだったっけ?」 「ISO感度100だったっけ、400だった?」 とわからなくなってしまうことがありました。 カメラによってはフィルムの感度をメモするダイヤルや、フィルムのパッケージを切って挟んでメモできるホルダーがついた裏蓋などがありますが、全てのカメラがそのような機能を有しているわけではありません。 僕はモノクロでしか撮影しませんので、カラーかモノクロかでわからなくなることはないのですが、異な

kodak double-x Rodinal / Xtol / Tmax dev 現像結果比較

以前購入した400ft巻きのkodak double-xというモノクロフィルムを、Rodinal、Xtol、Tmax developerの三種の現像液で現像しました。 今回は、現像したネガから手焼きプリントを製作し、それをスキャナで取り込んで画像データ化したので、それらを紹介しながら比較をして、各現像液で現像結果にどのような違いがあるのかを見ていこうと思います。 比較にあたっての条件まず、比較にあたっていくつか条件を設定します。 30枚撮りx3本分のdouble-xフィル