DV-2021 (8) KCCへの書類提出【追記3】
こんにちは。この追記記事はタイトルこそDV-2021ですが、内容はDV-2022(場合によってはそれ以降の年度も)の当選者が主なターゲットになるかと思います。
このブログで、以前から何度か以下のようなチャートを使ってDVビザ申請の流れを説明してきました。
①エントリー
↓
②結果発表
↓
③DS-260提出
↓
④KCCから書類提出依頼のメール受信
↓
⑤KCCにメールで書類提出
↓
⑥KCCから書類確認完了メール
↓
⑦2NL(面接招待)受領
↓
⑧大使館(領事館)面接
↓
⑨移民ビザ発給
⑤KCCへの書類提出は、DS-260の提出後にKCCから送られてくる書類提出依頼のメールを待って行う、というのが通例でした。
ところが、DV-2021ではコロナとトランプの悪意に満ちた移民締め出し大統領令によってKCCに大いなる混乱がもたらされ、DS-260提出後もこの書類提出依頼メールがなかなか来ないというケースが散見されました。
とは言っても、ある時期を過ぎたらどの申請者もまったくメールが来なかったわけではなく、傾向にも一貫性がないように思われます。例えば我々夫婦は私のアメリカ本社への転勤の話も同時に進行していたためなかなかDS-260を提出する踏ん切りがつかず、結局1月下旬になってようやく提出しました。KCCから書類提出依頼のメールが来たのは、なんとDS-260提出からわずか1日です。ところが他の申請者の中には、我々よりはるかに早い段階でDS-260を提出していたにもかかわらず、書類提出依頼がまったく来ないというケースもあります。DS-260の申告内容によって確認作業にかかる時間が異なる、という理屈はある程度理解できますが、それでは説明がつかないほどのばらつきがあり、KCCが機能不全に陥っていることを疑わざるを得ません。
DV-2021においては、KCCでの処理が止まっていることがだんだんと明白になり、BritSimonが "#SendYourBloodyDocument" という標語でKCCからの依頼メールの有無にかかわらず書類提出をするようにと促す運動を2021年の2月末ごろから始めました。が、KCC側では処理速度が追いつかずに混乱状態になっていたことが予想されます。
こういった状況が2022会計年度に入った途端に改善されるとは期待しがたく、しばらくは人手不足とバックログ処理によってKCCの動きが鈍くなることも予想されます。そのため、BritSimonもDV-2022当選者に対して「もし心配ならばKCCからの指示を待たずに必要書類を送ることを検討してもいいかもしれない」という旨のメッセージをYouTubeで出していました。
ただ、これにはリスクがないわけではありません。KCCから依頼されていないのに書類を提出しても、KCC側で受け取り体制が整っていないために書類が紛失されてしまう可能性もあります。
ということで、BritSimonのメッセージとしては「KCCからのメールを待つか、待たずに書類を送るか、自己責任で考えて決めて下さい」ということでした。
もし私がDV-2022の当選者だったら、ひとまずDS-260を提出してしばらく様子を見た後、例えば2、3週間KCCから音沙汰がなければまずメールで問い合わせをし、それでも反応がなければ書類を集めて送ります。
なおこれらはケース番号にも依存します。もし番号が大きめ(例えばアジアの15,000より大きいなど)の場合、かつ万が一DVビザが取得できなかった場合は学生ビザや就労ビザといった非移民ビザの取得を検討する予定の方は、以前の記事でも書いた通りリスクが伴いますので、タイミングをよく考えてからDS-260と書類の提出を行うようにするのがいいと思います。
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