DV-2021 (4) 当選後の手続き②要件確認
こんにちは。この記事ではDV当選後の手続きを始める前に、自分が応募要件を満たしているかどうかの再確認ステップについて、詳しくご紹介します。
せっかく当選して手続きを進めてお金を払っても、後になって「実は要件を満たしていなかった」ということになると、申請が却下されるのはもちろんのこと、手続きに使ったお金や時間、労力が水の泡になってしまいます。
それだけでなく、今後のビザ申請で不利になるリスクさえあるので注意が必要です。
とはいえ、日本人は応募の時点で要件をきちんと読んでエントリーしているケースがほとんどだと思うので、正直この記事がどの程度役に立つかは分かりませんが…。
要件のおさらい
そもそもエントリーの時点でしとけよって話ですが、ここで改めてこのプログラムの参加要件を満たしているかどうかを確認します。要件については「応募の流れ」でも簡単に書いております。(この記事では対象国に関する要件は割愛します。)
要件はこのページ(Step 4)にあります。要約すると:
・アメリカの高校卒業と同等の学歴がある、または指定された職業における職歴が直近5年以内で最低2年あること
・エントリー時に有効なパスポートを持っていたこと(例外が認められるケースが3つありますが、日本から応募する人でこれに当てはまる人はまずいないと思いますので詳細割愛)
この2つを満たさず申請手続きを進めた場合、どうあがいても却下されると思いますので、潔く諦めて将来再チャレンジされることをおすすめします。
要件その1: 学歴・職歴
まず学歴要件として高校卒業の資格が求められます。高卒検定のようなものでは代用できず、小学校から高校までの12年間学校に通ってカリキュラムを完了している必要があります。
もし学歴要件が満たせない場合、一定の職歴が必要です。どんな職業でもいいわけではなく、O*NET OnLineでJob Zone 4または5、SVP指標が7.0以上の職業に、過去5年のうち2年以上従事している必要があります。
まったく馴染みのない内容で「は?」となっていると思いますので、自分の職業がこの条件にあてはまるのかを確認するステップを以下に示します。
(画像はクリックすると拡大できます)
(1)O*NET OnLineにアクセスし、Find Occupationsのドロップダウン内のJob Familyをクリック。↓
(2)職業を探すには、まず業界を選択します。私の場合を例に取ると、IT企業のコンサル・プロジェクトマネージャなので、Computer and Mathematicalを選択します。Goボタンをクリック。↓
(3)対象職業の一覧が表示されます。自分の職業を探し、クリック。↓
(4)職業に関する概要レポートが表示されます。ページを下にスクロールしていくとJob Zoneが出てきますので、ここで自分の職業のJob Zoneが4もしくは5であるか、SVP Rangeが7.0以上かを確認します。↓
要件その2:パスポート
これはDV-2021から追加されました。
抽選にエントリーした時点で有効なパスポートを所持し、そのパスポートに関する情報をエントリーで正しく記載した、ということが要件になっています。
ちなみにこれは当選者本人のみが満たしていればよく、付帯家族にはこの要件は求められません。
注意点
最後に、要件確認に関して注意点をまとめておきたいと思います。
(1)学歴・職歴要件は、どちらか一方を満たしていればOKです。高卒以上の学歴がある人は職歴は問われません。
(2)この次のステップとしてDS-260(オンライン移民ビザ申請書)を提出することになりますが、DS-260の提出は「アメリカに移住する意思表示(Immigrant intent)」を意味します。もし何らかの理由で移民ビザが却下され、将来的にアメリカの非移民ビザ(就労、学生等)を申請しようとした際、このImmigrant intentの表明事実が足枷になる可能性があります。
非移民ビザは「都合で一時的にアメリカに住みたいです、用が済んだら必ず自国に帰ります」という前提のもと発給されます。「アメリカに移住したい(居座りたい)」と言っていた人に非移民ビザを出すことは、アメリカ側からしたらリスクになるわけです。
Immigrant intentを一度表明したからと言って、非移民ビザが金輪際取れなくなるわけではないと思いますが、リスクになる可能性はあります。
なのでDS-260は移民ビザ取得の公算がある程度高まったところで提出することが推奨されます。
以上、DVプログラムの参加要件のおさらいでした。
ほとんどの方は問題なくクリアされているかと思いますが、何かの参考になれば幸いです。
次の記事ではいよいよ移民ビザ申請手続きの中でも最強・最恐の関門としてその名を轟かせているDS-260(オンライン移民ビザ申請書)の入力について説明していきます。
お読みいただきありがとうございました。
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