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DV-2021 (3) 当選後の手続き①概要

さて、ここからはDVに当選したあとのプロセスを書いていきます。
ただ当選後の手続きに関しては書くことがたくさんあるので、この記事ではおおまかな流れを紹介し、それぞれのステップの詳細については別記事にまとめます。
なお、日本語での公式な手順案内はアメリカ大使館のウェブサイトに掲載されています。
英語だと米国国務省のDVプログラムページで手順を確認できます。

(1)当選確認

前回の記事で触れた通り、Electronic Diversity Visa Program ページで当落確認をします。例年5月初旬に結果が出ますが、DV-2021はコロナの影響により結果発表が1か月程度後ろ倒しになりました。
当選者の確認ページには「あなたはXX年度のDVプログラムに選ばれました」というお知らせが表示されます。これはFirst Notification Letter (1NL) と呼ばれています。

(2)要件確認

DVビザの発給を受ける資格があるかどうか、改めて確認します。日本のほとんどの方はエントリーの時点でちゃんとできていると思いますが、念のため再確認してから次のステップに進みましょう。

(3)DS-260 オンライン移民ビザ申請書の作成・提出

当選者全員に自動的に移民ビザが発給されるわけではありません。当選した人のうち実際に移民ビザがほしい人は、DS-260と呼ばれる書類をKentucky Consular Center(通称KCC。国務省の一部で、DVプログラムを管理している部門)に提出することで正式に申請したことになります。

(4)書類提出

DS-260を提出してしばらくすると、KCCから「書類をメール添付で送って下さい」という依頼がメールで来ます。
ここで送る書類は、出生証明や結婚証明(日本では戸籍謄本にあたる)、警察証明書、パスポートの写真ページなどです。
この書類提出依頼メールが来るタイミングは人によってまちまちで、DS-260を出してから数ヶ月待っても来ない人、数日で来る人などさまざまです。
我々の時は、なんとDS-260提出から24時間未満で来ました。これはかなりの爆速です。日頃の行いがいいからでしょう。あとは渡航歴や国外居住歴が少ないせいかもしれませんが、真相は神(とKCCの担当者)のみぞ知る、です。

(5)面接日時通知

KCC側で処理が済むと、今度はKCCが担当大使館・領事館に案件を転送し、面接の調整が行われます。面接日が決まるとKCCからメールでお知らせが来ます。ただしメールに面接の詳細が書かれているわけではなく、当落確認でアクセスしたあのサイトで確認するようになっています。
この時点でステータス確認を行うと、以前表示されていた1NLではなく、今度は面接の詳細が表示されます。これはSecond Notification Letter (2NL)と呼ばれています。

(6)面接に向けた準備

と言っても志望動機を考えるとか、自分の適正分析をするとか、そういう話ではありません。
面接には健康診断書、学歴証明などの書類が必要ですので、これらを準備します。

(7)面接

大使館もしくは領事館で面接を受けます。
書類に不備がなければ、その場でビザが承認され、後日移民ビザを貼り付けたパスポートが郵送で返送されます。移民ビザは前述の健康診断を受けた日から6か月間有効です。移民ビザが失効する前に次のActivationステップに進まなければなりません。

(8)Activation

7で受け取った移民ビザはグリーンカードではありません。この移民ビザを持ってアメリカに行き、国境(日本からの場合はほとんど空港になると思いますが)で入国の際に必要書類を渡します。
これをトリガーにして、DS-260に記載したアメリカ国内の住所にグリーンカードが郵送されます。


次の記事ではビザ応募の要件・資格確認について詳しく書いていきます。
お読みいただきありがとうございました。

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