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ジェットタオルの精神で生きる

コロナ禍で完全に活動を停止していたジェットタオルたちが次々と息を吹き返している。

びちゃびちゃに濡れた僕らの両手を風の力で瞬時に乾かしてくれるジェットタオルは、ハンカチを常備しない我々ズボラ男子の強い味方である。三菱電機、万歳。

そんなジェットタオルだが、コロナ禍において飲食店経営者の次に辛い思いをした被害者だと思っている。※個人の感想です。

コロナ前は「ブゥオーン!!」と雄叫びをあげながら元気よく仕事していたのに、コロナ禍になってからは感染対策と称して急に仕事を奪われた挙げ句、『使用禁止』と大きく書かれたA4紙を顔面に貼り付けられるという屈辱、さらには人々から存在を忘れられて無視され続けたこの数年間。その悲しみや悔しさたるや…。ダメだ、想像しただけで涙が出る。あまりにもツラい。コロナ禍でギャラ飲みしていたアホんだらな社長と港区女子たちは、ジェットタオルが過ごした地獄の日々を想って大いに反省してほしいと思う。

そんな暗黒時代を乗り越えて、制限が緩和された今年5月からは順次使用が再開され、飲食店やショッピングモール等のトイレで、再び「ブゥオーン!!」という元気な雄叫びを聞かせてくれるようになった。

ジェットタオルは偉い。それまで自分の存在を無視してきた人間たちに対して、文句のひとつも言わず自分の役割を全うしている。その姿勢には痛く感心させられる。どれか1台くらいは性格がひねくれて、手を突っ込んでも全く反応しないみたいな“反抗期ジェットタオル”が出てきてもいいはずだ。それなのにコロナ前と変わらぬパワーで我々の手を乾かしてくれている。

恐るべき大和魂だ。何事にも屈しない鋼のメンタル。現代日本人が失いつつある精神をジェットタオルは持っている。見習うべきはジェットタオルである。

結局何が言いたいのかというと、『ジェットタオルに頼ってハンカチ常備してないズボラ男子はモテない』ということ。つまり自分に対する戒めである。

…くぅ〜!!

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