すごい!版画の展覧会。
ちっちです。
この間久々に懐かしい友達に会いました。
その友達にある版画家さんの展覧会を教えてもらいました。
私は版画には全く明るくないのですが、せっかく教えていただいた展覧会。
行くっきゃないでしょ!
ということで、今回は美術館レポートです!
行った展覧会。
こちらです。
版画家の棟方志功さんの展覧会「メイキング・オブ・ムナカタ」。
生誕120年を記念して行われた大回顧展でした。
棟方さんは「世界のムナカタ」と呼ばれる版画界の巨匠です。
お恥ずかしいながら今回の機会で私は初めて棟方さんを知りました。
かなり気軽な気持ちで展覧会に訪れたのですが、チケット売り場は行列。
すさまじい賑わいでした。
ゴッホに憧れていた⁉︎
棟方さんは若い頃、ゴッホの「ひまわり」に出会ったことをきっかけに本気で画家になることを決心したそうです。
なので最初は油絵から入ったとのこと。
しかしさまざまな出会いにより棟方さんは版画家として活躍されていきます。
ゴッホと棟方さん。
知らないと私は2人の繋がりを感じることができませんでした。
ゴッホはエネルギッシュな色彩豊かな絵画。
棟方さんは素朴なモノクロの版画。
なんだかとても興味深いです。
ちなみに展覧会は棟方さんが作ったひまわりの版画で締めくくられていました。
その版画は単色刷りのモノクロ画ですが、どことなくゴッホのひまわりのエネルギーを感じさせる作品でした。
棟方さんすごい!
アナログってかっこいい。
この展覧会で、改めてアナログってすごいなと思いました。
どの作品も棟方さんの息遣いを感じることができました。
版画では彫刻刀の荒々しい削り、インクのムラ、紙のざらっとした素材感。
きれいすぎないアナログの作品たちが生命力を、棟方さんは確かに生きていたんだと感じさせてくれました。
現代はデジタルの力できれいに作ることができると思います。
本当にきれいすぎるくらいに。
デジタルだとムラなく思い通りに美しいものを作ることができると思います。
私自身デジタルで物を作っているので、デジタルのきれいさや手軽さは本当にありがたいです。
しかし、そこにアナログのような生命力はあるのかはわかりません。
アナログはデジタルに比べて道具の使い方や相性が結構大切で、技みたいなものが必要で敷居が高いですが、棟方さんの作品を見て私もアナログで何かに挑戦してみたいと思いました。
作品に心をのせること。
最後に、棟方さんの作品を見てハッとしたことを書こうと思います。
それは棟方さんの作品からは棟方さんの「心」を感じることができたことです。
棟方さんは作品を一つ一つとても丁寧の作っていたと思います。
彫刻刀の一つ一つの丁寧な彫りからは作品に対する祈りを。
荒々しい筆使いからは棟方さんの力強さを。
棟方さんが直接語りかけているわけでもないのに、棟方さんの心が作品からとても伝わってきました。
芸術作品も一種のコミュニケーションツールなのでしょうね。
いやしかし、それに対して私はどうなんだろう。
私はまんが描きですが、もっと早く描きたい、もっと早くストーリーを進めたいと思ってしまい、丁寧に作ることを忘れてしまっていることに気がつきました。
ちゃんと気持ちを作品にのせることができているだろうか。
不安でしかありません。
焦って欠陥だらけのものを作ってしまうのだったら、ゆっくりでも丁寧に心を込めてしっかり作ろう。
そんなことを棟方さんに教えてもらえたと思います。
ということで、とても勉強になった展覧会でした!
やっぱり美術館は学びが多いですね。
みなさまももし気になる展覧会があって、行くことを迷っていたら是非行ってみてください!
ちなみに、この記事を投稿したのが12月3日(日)で展覧会最終日なので、棟方さんの展覧会はもう行くことができないと思います汗
投稿が一足遅く申し訳ないです。
(巡回はあるかも)
ではでは今回はこんなところで締めようと思います。
それではまた。
ちっち。