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大名倒産をaudibleで聴いてみた!
絶賛上映中の「大名倒産」をaudibleで聞いてみた。
控え目に言って、最高である。😍
人情に目頭が熱くなり、心意気に胸が熱くなり、その上、お腹が捩れる程笑い...
「計画倒産」を目論むご隠居様vsお家再建に奮闘する若殿様。
到底返せそうに無い多額の借金から逃げ切ろうとする世代vs逃れられないと腹を括って向き合う世代。
それは現代の私達の状況に酷似していて、全くもって他人事でない感じがする。この絶対絶命の状況をどう打破するのか.....
小説なので八百万の神が大活躍。
「憑神」以来ファンの貧乏神も相変わらず最高だし、七福神のキャラ立ちも凄い。
ストーリー的に神のご加護が有りすぎの感はあるけれど、大切なのはそこではないのだ。
「人事を尽くして天命を待つ」と、言うは易しい。
だけど、いつの世も『誠実』である事はとても難しい。
『信』とは何か、『義』とは何か、『誠』とは、『そもそも人はどう生きるべきなのか』を熱く熱く問いかけつつ、
浅田さんどうしたん?森見登美彦さん化してるよ😅って思ってしまった程、ひっきりなしにギャグを織り交ぜた『抱腹絶倒感動時代小説』兼『経済小説』
組織の上に立つ全ての人に、未来に中々希望を見出せない若い人に、全ての友人知人に、道ですれ違う見知らぬ人にさえ勧めまくりたい🤣お勧め度No1の本。
追記
これは、一本芝居を観たかと思うほど朗読が良いのでaudeibleもおすすめです。
ただし、浅田次郎さんは結構漢語好き。
「貧乏神にとっては、今はカンタンのスダキも耳障りなだけだった」
と耳で聞いて「邯鄲」「集き」と変換されるまでに、脳内でタイムラグがあり、(あぁ!あのコオロギみたいなやつか!昔古文で習ったな...😳)
と思い出す頃には物語が大分先に進んでいて巻き戻す....てな事がちょくちょく起きました。😅
漢字、偉大ですね。