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掃除から始まる、リーダーの覚悟

昨日の続きでnote書いていたんですが
もうちょっとちゃんと書きたいので
今日は別のテーマで書きます。

僕が朝イチで
職場の掃除をする理由です。

■自分を律するための掃除

毎週月曜に必ず「あることをします」。
それが職場の清掃です。

たぶん、メンバーは知らない。

「掃除?そんなの当たり前」

確かにそうなんですが、
普段やっている掃除とはちょっと違って。

もちろん掃除する場所は同じなんですが、
これはリーダーとしてのスタンスの問題につながっています。

これをやらないと勘違いしてしまう。
そんな強迫観念にも似た感情で取り組んだものですが
今では気持ちよく行動できています。


■感謝の掃除

キレイゴトで部屋を綺麗にするんか?
と言われそうですが、まあそれでもいいです。

誰かに褒められたくてやっていることではなく
自分のスタンスを崩さないためにやっていることなので。

リーダーというのは裁量権が大きく
やろうと思えばチームをいかようにもできる
自由度の高い存在にもなり得ます。

でもリーダーというのは
チームがあって(メンバーがいて)初めて成り立つもの
そこを忘れてしまうようでは正直な話
存在意義がありません。価値がない。

いつも書いているんですが
リーダーだってマネジャーだって
あくまでひとつの役割にしかすぎないんです。

偉くもなんともない。

そりゃ対外的には「エライ人」と見られがち。
ただそれがイコール自分の能力でもないですし、
ましてや人間的に偉くなったわけでもない。

そもそも偉いってなんですか?

人間は必ず欲に溺れて醜態を晒す生き物です。

どんなに気をつけていても
環境がそうさせる場合もありますし、

毒を食らったかのように
徐々に自分のマインドを変成させてくるかもしれない。

だからこそ地に足をつけるために
あらゆることをすべきだと思っています。

そのためには自分の手で掃除して
「キレイな環境で一緒に頑張ろう」
「いつもありがとう」
という気持ちを込めています。

■昔はこうじゃなかった

これはお恥ずかしい話ですが。

この感覚、気持ちになったのは
つい2年ほど前からです。

もちろんそれまでもチームというのは
メンバーいて成り立っているとは思っていました。

しかし、忙しさにかまけて
基本的な、土台となる部分がおろそかになっていて
ちょっとしたことでヒビが入るような
そんな脆弱な状態でした。

チームに必要なことはやっている
仕事もうまく回っている
成長している実感もある

でも……それでも何かが足りない。
そんな感覚でした。

その“何か”がわからないまま仕事を続けていたら
いつの間にか壊れかけていました、チームが。

チームのため
メンバーのため
と言いながら……

ものすごく考えました。
それこそ寝れなくなるくらいに。

結果見えてきたのが
「あ、これは圧倒的に感謝が足りていないんだな」
ってことだったんです。

普段からありがとうは言えているか?
言葉にしなくても気持ちは伝えられているか?

徹底的に意識しました。

伝えるだけでは足りない。
この感覚を、状態を自分のデフォルトにしないと
また同じことになってしまう。

そう言い聞かせ続けました。

人の性格は変えられないと言いますが
考え方は変わります。
考え方が変われば、行動も変わります。
行動が変われば、周りの目線も変わります。

そうやって環境を作っていけば
いずれは性格も少しは影響を受けるのでは?
と考えました。

結果、自分ではどうなったかはわかりませんが
2年前、3年前に比べても圧倒的に
人に感謝するようになりました。

そしてよりメンバーを守りたいという
覚悟や想いが強くなっています。

最初からこうであれば苦しまなかったのかもしれません。

でも、苦しんで、もがいて
それでも答えが出なくて。

そこで諦めないで
ちゃんと自分に向き合えたから
今の自分がいると思っています。

昔の自分に言いたいのは
「とにかく苦しめ」です。

感謝が足りないだの
もっと頑張れだの
こうすればいい、ああすればいい
そっちは違う
これがベストだ

そんなアドバイスをしたところで
その時点ではうまくいっていると思ってる時点で
きっと耳に入っても心には響かなかったと思います。

だから「苦しめ」です。

■働けば働くほど見えてくるもの

いまも管理職として働いていますが
仕事をすればするほどメンバーのおかげだなと
心から思えます。

正直、これが出てこない管理職は
三流以下だと思っています。

以前の僕は三流以下でした。

自分ひとりで成せることなんて
たかが知れています。

カラダはひとつしかありませんから。

チームという集合体を機能させるのは
まさにリーダーの仕事ですが

それを支えているのは紛れもなく
メンバーたちなんですよね。

当たり前の事実すぎて
普段から意識しにくい部分ですが

ここをいかにして意識するかで
日々の言動が変わってくると思っています。

モノゴトは経験を積むと
それなりに見えてくるものがあります。

料理であればおいしく作るのコツ
勉強であれば知識の結びつき
仕事であれば効率化された動き

でもリーダーというのは
壁しか見えてきません。

頑張れば頑張るほど
「もっといい方法があるのではないか?」
「もっとメンバーのためになることがあるはず」
みたいな感覚になってきます。

たぶんですがこれはリーダーでいる限り
永遠のテーマだと感じます。

決して脳裏を離れることはない
自分を調律してくれる感覚です。

苦しいは苦しいです。
答えがないので。

でもこれを失ってしまった結果
自分の周りから笑顔が消えると思ったら
その苦しみなんて障害になりません。

産みの苦しみみたいなものです。

自分の担当する仕事もフルコミットでやりつつ
チームのこと、メンバーのこと、
それらを取り巻く環境のことも考えるのは

並大抵のことではないなと感じます。

ロックバンドGLAYのリーダーTAKUROさんは
「24時間、GLAYのことを考えている」
と言い切れるそうです。

それくらいGLAYという存在に
命を燃やしているということなんでしょう。

僕の仕事は定年があって
60歳で一度リーダーからは離れます。

でもチームは残ります。

そこに何を残せるか?
というのはまだ20年以上ありますが
常に考え続けていることでもあります。

TAKUROさんみたくはいかないですが……
自分の手の届く範囲の人たちは
なるべく笑顔でいてほしいなと思っています。

これが僕がリーダーをやる理由です。

そのリーダーでいるためにも
日々感謝を忘れずにいたいんです。

その一環として
「日々の掃除」を習慣化しました。


ただ暇だから掃除をする
環境をクリーンにしたいから掃除をする
というような表面的な理由ではなく

もっと深いところから出てくる
ちょっとしたエモーショナルな行動だと思っています。

リーダーをやっている方はぜひ
掃除じゃなくてもいいので
メンバーのためになることをひとつでも
そしてそれを忘れないための工夫を。

明日こそ昨日の続きを書きます。
(アドバイスの方法、詳細版)

ではまた明日!

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だぴてぃ
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