猫
いつか余裕ができたら、猫のいる生活がしたい。ずっと、いつか、いつかと思い続け、そのいつかはまだやってきていない。友人宅に暮らす猫を見てふとそう話すと
「猫は降ってくるから」
と言われた。彼女もまたその友人からそう言われ、ある日本当に降ってきた猫と暮らすようになったそうだ。知らなかった。猫は降ってくるのか。だとすれば降ってきた猫がいないか探していなかったから、我が家にはまだ猫が暮らしていないのだ。納得。
実はもう降ってきていたのに見過ごしてしまったのではという不安も頭をもたげたが、それも縁だということにして、最近はもっぱら空を見上げている。早く降っておいで。