見出し画像

仕事で失敗したとき

こんにちは。

今回は、仕事でミスを起こしてしまったので、その時の対応方法について記事にしたいと思います。

まず、前提として、ミスを全く起こさないにこしたことはありませんが、誰しも1回や2回のミスはするものです。
むしろ失敗の経験があるからこそ次に活かすことができます。失敗の経験がないままキャリアを重ねてしまっても必ずどこかでつまづいてしまいます。

上司になると自分の仕事のミスだけではなく、部下のミスについての責任を問われます。そんな時に失敗の経験がないと失敗をどうリカバリしていいかわかりません。最悪の場合、なんでこんなミスをするんだ、俺はこんなミスをしなかったぞ!と部下に対してマウンティングをとって、自分の保身に走ってしまいます(私自身もそんな上司に当たったことがあります)。

なので、失敗について経験することは何も悪いことではありませんし、失敗したからこそ学ぶことがあります。

大切なことは、失敗をしないことではなく、同じ失敗を繰り返さないことです。

そのために大切なことを書きたいと思います。

1、失敗した時の状況は作業ログやメモに残しておく

失敗した時には、気持ちが焦ってしまって先に先にと行動を焦ってしまいがちですが、その時の状況(できれば5W1Hで)をログとして残しておいた方がいいです。

ミスした時の記録が残っていないと失敗の原因を分析する時にさらに余計な時間を要してしまいます。
人間の記憶というのは、断片的なものしか残っていないので、後で振り返ろうとしても失敗の真因にたどり着くことはできません。

ミスしたと一言でいっても背景には、たくさんの要因が絡んでいるものです。業務の理解不足、普段から正しい動きができていなかった、繁忙、業務逼迫による気持ちの焦り、体調が万全でない故に焦ったなどなどさまざまな要因が絡んでいます。
ただでさえ、失敗したことの原因を掘り下げられてしんどいのに、要因を記録なしで分析しようとしてもさらにしんどくなります。

なので、その時の記録はできるだけ残すようにするのがベターでしょう。記録として残っていればその時の記憶を思い起こすことができますから。

2、ミスに至った経緯を時系列にまとめる

ミスの再発防止に努める企業は、ミスの分析を進めるでしょう。ミスの再発防止策でよく使われるのは、なぜなぜ分析や4M分析などでしょうか。

しかし、いきなりミスの分析しようにとても往々にして行き詰まってしまいます。

なので、上で紹介した失敗時のログやメモから時系列で失敗に至った経緯をまとめることが非常に役に立ちます。

時系列をまとめることで分析しやすくなります。逆にメモがないとあの時ああだったかなという推測から分析せざるを得なくなります。もちろん、過去の事例ですから推測が混じってしまうのは、致し方ないかもしれません。しかし、推測はできるだけ避けて事実から失敗の分析を行うことが再発防止のためには非常に大事になってくるでしょう。

3、時系列でまとめてから、真因の分析を行う

時系列でまとめてからなぜなぜ分析や4M分析を行うとスムーズに進みやすくなります。

なぜなぜ分析を進める上では、事象に対して要因を挙げて、その要因に至った要因を挙げることで真因を突き止めるというものです。

事象に対しての原因を分析するためには、時系列がわからないと本当に大変です。往々にして真因にたどり着くまでにあやふやなまま原因分析となってしまいます。

なぜなぜ分析は、事象から要因にかけて論理的につながっていることはもちろん大事です。さらに、真因から分析して事象までも論理的につながっていることも大事です。

例えば、
会社に遅刻してしまった
→朝に家を出るのが15分遅れた→朝寝坊してしまった→寝る時間が普段よりも1時間遅れてしまった→夜に気持ちを落ち着かせたかった→ためにコーヒーを飲んでしまった

解決策:夜にコーヒーを飲まない

非常に雑ではありますし、逆から見ても論理的につながっていないですよね。

コーヒーを飲んだ→夜に気持ちを落ち着かせたかった→寝る時間が普段よりも1時間遅れてしまった???

気持ちを落ち着かせたかったから1時間寝るのが遅れたというのは論理的につながりませんよね。

逆から分析して論理的な構造にするというのは、結構大変です。しかし、逆から見ても論理的につながっていないと真因には辿り着けません。ここがなぜなぜ分析の難しいところです。

しかし、再発防止のためにも真因を見つけ出すことは必要不可欠ですからここは正念場です。私自身も、このなぜなぜには、ほぼ丸一日かけて上司と分析していました。

大切なことは、再発防止のために具体的にできる対策として落とし込むことです。大体にして、ミスの要因としては、人ではなく仕組みに根本的な問題があることが多いです。なので、こんなこと言って大丈夫かなと尻込みせずに事実をありのまま伝えることで再発防止に努めましょう。

ここで、キレたり、否定的な言葉をかけてくるような上司や同僚がいればその職場とは縁を切るときかもしれません。そんな場所にいても自分自身の成長になりません。

4、最後に

ミスや失敗は誰にでもあることで、それ自体は悪くないです。しかし、繰り返さないような仕組みづくりは大切になるでしょう。

なので、要因を分析することが本当に大事になってくるでしょう。

また、他人のミスに対しても協力することが大事になってくるでしょう。第3者の視点から、考えることが再発防止のためにも非常に役に立つからです。

失敗しないに越したことはありませんが、失敗を恐れすぎて何もしないというのは、もっと良くないと思います。現状が変わらないということですから。今の進化が激しい時代に何もしないということは衰退を意味します。なので、失敗に対して解決策を一つ見つけたとポジティブになってもいいと思います。

最後にHONDAの創業者である本田宗一郎氏の言葉を紹介します。

失敗の恐れを感じるのはよいこと。
しない方がいい失敗を回避できる。
安易な失敗をしないように注意できる。

失敗を恐れすぎるのはよくないこと。
必要以上に不安を感じてしまう。
失敗のリスクがあること何もしない
(何も得られる可能性がない、成長しない)

してもいい失敗もあるはずです。
失敗から何かを学び、それを次に活かすことができればいいでしょう。
失敗しても何も学ばない、学んでもそれを次に活かさないのが良くないのでしょう。
人生という長い目で見るとしてはいけない失敗は、極めて少ないのではないでしょうか。

本田宗一郎『1日1話』(PHP研究所)

記事は以上になります。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。


いいなと思ったら応援しよう!