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完璧主義の怖さ

 こんにちは。

 今日は、完璧主義を取り上げたいと思います。今、ネットやSNSの発達でこの完璧主義思考の人が増えているというデータがあります。

 私も以前は、完璧主義思考の傾向が強くありました(今でも無意識のうちに陥ってしまいますが)。しかし、完璧主義思考というのは、基本的にあまり良いことはありません。失敗を極度に恐れて、新しいことを始めなくなりますし、自己否定感も強まり、鬱病を発症したり自殺する確率も高くなります。

 この完璧主義思考は、できれば早い段階で変えていきたいところです。

 この記事では、完璧主義思考の問題点とその対策の根幹部分を書きます。

1、日本の社会は完璧主義傾向が強い

 私たちが今生きている日本という国はかなり完璧主義傾向が強い国だと感じます。電車は、1分の遅れで謝罪しますし、宅配も指定した時間から遅れると怒りだすお客様も多いようです。遅刻も厳禁です(そのくせ、終了時刻に関しては激甘ですが)

 食品でも髪の毛一本落とさないように完璧な衛生管理を求められます。これは、食べ物なので仕方ない面でもありますが。

 あとは、コロナ対策にしても日本は感染者数が欧米諸国に比べると少ない割には、未だにオリンピック開催など含めて混乱している印象です。

2、完璧主義思考にはまる程先延ばし癖がつく

 日本のオリンピック開催の可否についてもそうですね。何事も完璧にこなそうとすればするほど、最初の行動に取り掛かるのが遅くなり、結局チャンスも逃します

 初動が遅くなればなるほど、あとに取り掛かるのがしんどくなります。そして、大事なことをどんどん後に延ばすことになってしまいます。結局チャレンジすること自体をやめてしまい成長のチャンスを逃してしまいます。

 これは、つい最近までの私の思考と同じです。食品工場では、ミスのない完璧な商品を届けないといけない、自分は社員でパートさんを指導する立場なのだから、もっと頑張って見本にならないといけないという思いが空回りしてしまい、仕事でミスをすると全部僕のせいだと思い込む、黒い羊状態になってしまいました。

 結果は、適応障害を発症し退職。もっと早くこの完璧主義思考を取り払っていれば、別の未来があったかもしれませんね。でも、今はそのことを経験に記事にできているので後悔はしていません。

 そのネガティブな感情に振り回されるとやらないといけない仕事も手につかなくなり結果どんどん先延ばし、自分で自分の首を絞める結果となりました。

 完璧主義の弊害はこれだけではありません。いくつか考えたいと思います。

3、完璧主義の問題点

①他人の評価が常に気になり他人に振り回される

 完璧主義思考に陥ると自分は万人から評価される人でなければならないという思考に陥ります。しかし、人間誰でも好き嫌いがあるように万人から好かれるというのは不可能です。

 この思考に陥ると自分がどう思われているのかを非常に気にします。そして、とにかく他人から気に入られたい一心で無理難題も引き受けてしまいます。

 これが積み重なると、あいつは何を言っても大丈夫、イエスマンだと相手からは思われます。結果、他人の言葉、感情に振り回されます

②失敗が増える

 完璧主義になればなるほど入念に準備しているはずなのに、失敗が増えるのはなんで?と思われた方もいるのではないでしょうか。

 上の文章で、他人からの無理難題を引き受けるとありましたが、出来もしないことをどんどん引き受けると結局できずに失敗し、そして自己嫌悪状態になります。自己嫌悪状態になってしまうと、失敗の対策を感上げる心の余裕がありませんから、結局また失敗を繰り返すという負のスパイラルに陥ってしまいます。

③成長しない

 何もかも完璧でなくてはと思うほど、失敗をするのが怖くなります。結果、誰にでもできるような簡単なことしかこなさなくなります。そうなるとどうなるでしょうか。

 簡単ですね。成長が止まってしまいます。新しいことにチャレンジすることは、少なからず失敗という痛みを伴います。それを恐れていては成長ができませんね。

④他人と比較してしまいどんどん自己嫌悪に陥る

 今、SNSの発達で増えているのはこれではないでしょうか。FacebookやInstagramには他人が輝いている写真や楽しそうな写真、動画が毎日投稿されています。これを見ると自分は毎日会社と家の往復で上司からは怒られ、同僚からは嫌味を言われて惨めだなと感じてしまいます。

 結果、自己嫌悪に陥ります。この比較対象はSNSに限ったことではありません。テレビや自己啓発本などのメディアなどでも同じようなことが言えます。

⑤鬱病、自殺率が高まる

 これまでみた通り、完璧主義者は基本的にネガティブな感情に振り回されています。こんな感情に振り回されていたらどうなるか。当然、鬱病にかかる確率も高まりますし、最悪自殺の可能性も高まります。

 私自身も、前の会社で適応障害を発症し、毎日自己嫌悪の日々だった時、自殺しかけたことがあります。包丁で自分の心臓をさしたら、この辛い人生からさらばできると思ったことがあります。

 今は、病院に行きながら治療し症状はだいぶ良くなっていますが、本当にあの日々が続き、完璧主義のネガティブな感情に振り回されていたら、今自分はこの世に存在していなかったかもしれません。

 完璧主義というのは、自分の健康や命すら損なう怖いものだと思います。

 これ以外にも、周囲から嫌われる(完璧主義の人は他人にも完璧を求める性質があるため、どんどん周りから人が離れていきます)など大きな弊害があります。

 では、完璧主義思考に陥らないためにどんな対策をすればいいでしょうか。

4、完璧主義対策の根幹

 具体的な対策については次回の記事で書きますが、1番の対策の根幹になることは、

失敗、ミスをせず、誰からも嫌われない人生を送りたいという考えそのものを改めること

だと思います。

 生きていて何かに挑戦しようと思えば、最初はわからないことだらけで失敗します。これは、誰だってそうです。ビルゲイツやマークザッカーバーグだって、成功の裏には数え切れないくらいの失敗を積み重ねています。

 失敗して、気づいて、対策を考え、成長するからこそ人生は面白いのではないでしょうか。私も今は、これまで全く学んでいないプログラミングや電子回路に挑戦しています。毎日のようにコンパイルエラーや電子回路の配線ミスをする失敗ばかりの日々ですが、エラーに気づきコンパイル成功したり、回路が仕組みを理解し、うまく組めた時は成長したと感じます。

 あとは、他人と比較しないことも大事です、隣の芝生は青いと言いますが、基本的に他人を見ると気は、自分と比べて優れているところを無意識のうちに比べます。結果、自己嫌悪に陥ってしまいます。

 比較するなら、過去の自分と比較してみましょう。例えば、1週間前、1ヶ月前半年前の自分と比べると、自分がどれだけ成長できたのか感じることができると思います。

 例えば、私のことで例えるならば、

半年前:完璧主義思考に陥って、毎日イヤイヤながら会社に行って仕事をしていた日々

現在:病気も安定して、完璧主義思考にならないように知識を身につけましたし、新しいことにチャレンジしている、このNOTEだってほぼ毎日投稿を続けています。

 こう考えると自分の成長も実感できますし、完璧主義思考の罠に陥る確率も減ると思います。

 以上、完璧主義対策の今回部分を書きました。具体的な方法は次回の記事に書きたいと思います。

 最後まで読んでいただき今冬にありがとうございます。


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