声優という仕事
あんたはアニメや洋画の吹き替えの声優さんに興味を持ったりしているかい?
俺は声優さん個人にそれほど造詣は深くない。
ってか、一般的な芸能人さんについても顔と名前が一致しないってのはざらにある。
流石に木村拓哉さんはわかるけれど、今をときめいている(はずだよね?)Kis-My-Ft2だとかSnowManだとか、そもそもグループに何人いるのかからわかってない。
#NiziUに至ってはグループ名のスペルすら怪しい
そんなんだから、声優さんみたいな姿が見えないのが基本の芸能人さんなんて、ホントに覚えることが出来ない。
でもね。
キャラクターの声って意味では覚えているわけよ。
あ、次元大介の声のヒトだって感じで。
今回は声優さんという職業の状況について想像してみる回だ。
まあ、その辺のオッサンオタクの戯言に付き合ってくれよな。
声優業界というのを想像する
まず俺の印象として、声優業という仕事って世代交代が進みにくいってのがある。
なにしろ声の演技なので見た目の老いってのの影響が比較的少ない。
ライブとかなさっている声優さんはまた別かもしらんけれどね。
例えばさ、シルベスター・スタローンさんの吹き替えなんて羽佐間道夫さん以外にありえないって感覚があるじゃん。
まあ、シルベスター・スタローンさんご自身も年齢を重ねてきて出演してくれている作品も減っているわけだけれど、アニメに至っては理論的には人気作品である状態なら永遠に続くわけだ。
さっき書いた次元大介みたいにね。
次元大介については初期から担当なさっていた小林清志さんが引退して間もなくお亡くなりになってしまって、今は大塚明夫さんがご担当なさっている。
声質としては大塚明夫さんがジャストミートだとは思うけれど、大塚明夫さんご自身もまあまあお年を召している御仁だからなぁ。
ってか、ドラゴンボールの孫悟空の野沢雅子さんなんてどうすんだ。
1936年うまれだぞ。
これ書いている時点で86歳だぞ。
しかもドラゴンボールなんて原作は完結してんのにいろんなメディアで新作が続いているんだよな。
海外人気も相当らしいから、声優さんの交代ってのもすごいハードルが高いんだろうな。
俺が見る限り外国語吹き替え版ってあんまり好まれてないみたいだし。
※鋼の錬金術師の英語版はなんか良いらしい
ドラえもんという成功例
そんな感じで声優さんの交代ってのは実に難しい側面があるんだと思う。
宇宙戦艦ヤマト2199みたいに完全にリメイクでっせって言い切っている場合は声優が変わっていても受け入れられるとは思うけれどね。
※あ、土方艦長の石塚運昇さんは作品制作途中でお亡くなりになってしまっているからやむなし。それでも楠見尚己さんがものすごく違和感なく演じていただいた事に感謝。
でもサザエさんとかちびまる子ちゃんとかの無限に続く感じの作品だと声優さんの切り替えってのは実に難しそうだよな。
そんな中で、声優さんの切り替えを成功したのはやっぱドラえもんだと思うんだよね。
大山のぶ代さんっていう唯一無二の声を変えるのってめちゃくちゃ難しかったと思う。
特に子ども向けアニメなんて、ちょっとした違和感があるだけで子どもたちが離れていくなんて普通にあることだと思うしね。
でも、メインキャラクターの声優を一気に変えるという方法で声優さんを切り替えたんだよな。
結果としてこれが英断だったと思うんだ。
同時に絵柄も現代風に切り替えることでリメイクドラえもんでありやすぜ、って感じを出してきたのも非常に良い選択なんだと思うんだ。
今の子どもたちにとっては今のドラえもんたちの声が残るもんだと思うしね。
俺の中で大山のぶ代さんの声が残っているように。
残り続ける作品
昔のように、作品がビデオテープやDVDのように物理的なメディア経由で消費されている状況から、配信という個人では全く劣化を気にしないで済む方法に変わってきている。
それが意味することは、昔のコンテンツをほぼ永遠に楽しめる環境になりつつあるってことだ。
ガンダムSEEDなんて20年も前の作品なのに劇場版が出るんだろ?
作品が生き続けている証左ってやつだ。
ルパン三世カリオストロの城なんて1979年だぞ。40年以上愛され続けている。
未だに俺の中でのルパンの声って山田康雄さんなんだよな。
作品の絶対量では、栗田貫一さんが圧倒しているはずなのにね。
言いたいのは作品が生き続けている限り声も生き続けるってことね。
なあ、あんたはどうだい?
心に残っている声ってどの声だい?