ヤマトよ永遠にREBEL3199をみた
あんたガキンチョの頃から意識の底の方に刷り込まれているような作品ってのがあるかい?
俺の場合はその中の一つに宇宙戦艦ヤマトがあるんだよ。
で、2024/07/19にいよいよ劇場公開だってんで「よぉし見に行くか!」と思うも、家族の様子を見ると、妻は幼少期の頃にテレビは時代劇しか見せてもらえなかったってんで、その手のサブカルの知識はゼロに近い。
最近話題になっているものはある程度、興味を持ったりするけれど、鬼滅の刃ですら気持ち悪いって言ってあんま好んでみないんだよな。
妻の好みを見ていると、OLの与太話とか、自分探しの旅とかが好きっぽい。
タラレバ娘とか大好物っぽいな。
この手の話って結論が無いことが多いじゃん。
なので、俺としてはちっと読ませてもらったけれど、何がオモロイのかちっとわからなかった。
なんつーか女性の価値って「幸せな家庭がゴールじゃないだろ!」って言い出したくなっちまう。
で、息子はというと、全然興味を示さない。
やっぱ、SFの壁の洗礼をモロに受けている感じだな。
知らない単語が出すぎて物語を楽しめるどころじゃないんだよ。
2199のメ号作戦のときに「アマノイワトヒラク」の伝聞の意味だって原作の宇宙戦艦ヤマトを知っているからこそ意味がわかるってもんだもんな。
まあ、丁寧に見ていけばイスカンダルという存在を地球政府が天照大神に重ねているということを描こうとしているってのは読み取れるかもだけれども、何しろ、日本神話で日本を作り上げたのはイザナギとイザナミだってのを知っている日本人なんてほんの一握りなんじゃなかろうか。
何にしても知識量が半端じゃなく必要になる作品だと思うんだよな。
SFってジャンルは。
ということで、今回は一人でヤマトよ永遠にREBEL3199を劇場に見に行った感想だ。
まあ、半分愚痴みたいになっちまうかもだけれど、付き合ってくれよな。
旧作ヤマトよ永遠にを振り返る
「ヤマトよ永遠に」と言えば、公開当時は完結編の位置づけで作られた作品だったんだよな。
それだけにいろんな映像的な挑戦がなされていたり、結構印象深い話ではあるんだ。
ただ、今思い起こすと、あの話は何が言いたかったのかを説明しろって言われても、ちっと言葉に詰まっちまうところがある。
なんだろ?「親子愛?」
いや違うな。サーシャは血縁関係はあるっちゃあるけど、親子じゃない。
考えてみると、当時のヤマトよ永遠にの敵である暗黒星団の奴らの目的がいまいちわからないんだよな。
要するにヤマト波動エネルギーは特別で、そいつが邪魔だから、地球のことを取り込んじまって、あわよくばそのヤマトの波動エネルギーを手に入れたかったってこと?
でも、それって確か、暗黒のヒトたちの星の構成成分と相性が悪いってわけで、実際無限ベーター砲とかいう、すごいんだかすごくないんだかわからないまま退場してった武器を持ってるわけだから、星間帝国を構築するのには特に問題ないはずじゃんか。
それを別の銀河のハズレの方にある地球にこだわる理由が「生身の肉体が欲しかった」ってんだから更によくわからない。
クローン技術くらいあるだろがい。
しかも首から上は生身だってんだから、義体みたいなもんだろ?
さらには生身の肉体が必要だと認識しているのは、アルフォン少尉だけで、他の暗黒のヒトたちは特に機械の体に不自由している雰囲気がないんだよな。
総じて言うなら、敵役に深みがまるきり無いんだよな。
今作への期待
おそらく、今回のデザリアムは旧作完結編の「元は地球人設定」を混ぜて表現してくるんだと思う。
おそらく次元断層を絡めて、限りある命の意味だとかを描き出してくるのかな?
でもそれだと松本零士作品によりすぎじゃね?
ヤマトじゃないよな。
どちらかと言えば、何を得て、何を失い、何を「調律する」のか。
ぶっちゃけ第一章は旧作の冒頭をなぞっただけで終わっちまった感じを受けたんだよね。
いや、藤堂父の妹が出てきたのはちと面食らったけれどね。
しかもデザリアムと何らかのつながりを持っているらしい。
どこで?なんのために?
そのあたりはちっとワクワクしたけれど、南部が盗み出したリストがその地球を裏切った「様に見える行動をしている」ヒトってことなんだろう。
つまり、こっから先はデザリアムという仮面を被った地球人同士の戦争ってわけだ。
さて、これからどうまとめてくれるんだろうな。
なあ、あんたはどう思う?
俺たちは、このヤマトに何を期待して待っているのが良いんだろうな?
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