農林水産大臣が「汚染水」と言う言葉を使う意味
あんたも野村哲郎農水大臣が「汚染水」って表現を公式の場で発言しちまったってニュースを見たかい?
よりによって、農林水産大臣が「汚染水」って言葉を使っちまったらダメなんだよな。
今、最も政府のALPS処理水放出ってので被害を被っているのは水産業のヒトなんだからさ。
それを所轄する省庁である農林水産省の大臣がだ。
間違っても使っていい言葉じゃない。そして使われたタイミングも最悪だ。
なんだろう?
この言葉を利用した理由ってのは?
単純に言葉を理解できていないってことなのか?
それとも言葉を判断する能力が衰えてしまっているってことなのか?
今回はこの「言葉」を政治家が使うってことを考える回だ。
俺としては、珍しく誰かを否定する感じになっちまうかもしれんが、付き合ってくれよな。
ALPS処理水の海洋放出の決定を下した組織
まずはALPS処理水海洋放出を誰が決めたんだっけ?って話からだよな。
この記事によると政府決定ってことなんだな。
内閣府で決定したってことであってる?
そもそもALPS処理水の海洋放出に際してはIAEAの確認を取っているし、そもそも日本の国内法に照らしてみれば、特に違法性は無い。
あれ?無いよね?
俺が調べた範囲では特に違法性は感じなかった。
違ったら教えてちょ。
俺の認識では立法府で新たな法的根拠を作ることなく行政権の判定の範囲で実施できるってのが今の政府の判断ってことだな。
政府の判断を農林水産大臣はどう捉えていたのか
現時点では野村哲郎農林水産大臣がなんで「汚染水」と言う言葉を選び出して発言したのかってのは詳細はわかっていない。
ただ、政府としては「言い間違い」と言うことで決着させたいってことなんだろうな。
まあ、一連のALPS処理水海洋放出の方針決定の経緯から考えると、そう言わざるを得ないよな。
仮にだ。
本気で「言い間違えていた」ってのが事実だとしてだ。
農林水産大臣って立場で日常的に「汚染水」と言う言葉を使っていないと間違えられないよな。
ちょっとマジでどういう状況があればそんな日常が生まれるのかが想像出来ないんだよな。
ALPS処理水って言葉は農林水産省と言う組織にとってめちゃくちゃ重要な言葉だったはずだ。
そのことを野村哲郎農林水産大臣はどう捉えていたんだ?
農林水産省の役人のヒトたちはどうやってレクしてたんだ?
マジで想像がつかないんだよな。
野村哲郎と言う人物
妻になんでだと思う?って聞いたら「薩長なんでしょ」と返ってきた。
確かに野村哲郎さんと言う人物は鹿児島出身の御仁だ。
妻いわく、明治維新以降、作り上げられた政府は薩摩藩と長州藩出身の人物で構成された。
そして、その政府が出身地域の利益を求めて動くのはごく自然だった。
結果として東北地方の開発は遅れた。
何しろ佐幕派の象徴たる新選組を抱える会津があったし、気候的にも富国強兵と言う目的実行のために優先順位としてないがしろにされたってのがあるのかもしれない。
東北出身の妻はそのことを聞かされて育ってきた。
そして、その東北をないがしろにすると言う意識は今も薩摩・長州の政治家に脈々と生き続けている。少なくとも妻はそう信じている。
そして、野村哲郎さんは鹿児島出身。
そう言うことだと妻は言う。
俺としてはそんな150年も前のことでヒトは棄民意識を維持出来るんだろうかと思ったりもするが、野村哲郎さん個人のことで考えると、1943年生まれだから、まだ親戚が明治と言う時代を生きていた可能性はあるんだよな。
え?そうなんか?
確かに現時点での状況で「汚染水」なんて言葉を選択する意図は想像できない。農林水産省の役人のみなさんがそんな言葉を使って大臣に日常的に報告していたなんてのも想像が出来ない。
だとすればだ。
ホントに野村哲郎さんと言う個人の意志をもって「汚染水」なんて言葉を使ったんだろうか?
東北なんてどうでもいいって。
なあ、あんたはどう思う?
俺たちの政治の中枢にいるこの御仁はどんな思いでこの言葉を使ったんだろうな?