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旅という窓辺

あんたは旅はすきかい?

ぶっちゃけ、俺はこういう非日常の体験を頻繁にしてしまうと、「その幸せが当たり前のようなことに感じられてしまうってのが怖くて、家族に旅行をせがまれても、俺だけお留守番で妻と息子だけで旅行に行ってもらうってパターンもしばしばだった。

ここに来るまでに公共交通機関での人混みはもう勘弁してくれと俺の心は
悲鳴を上げていた。在宅勤務がメインになってからこっち、ホントに不特定多数のヒトに取り囲まれると感じる、あのなんとも言えない不快感。

全員が全員、絶対そんな訳はないんだけれど、自分に敵意を持っているように感じられる、あの泥沼にズブズブと入っていく様な感覚。

そんな風に人混みが苦手な俺でも、一人ひとりと話をするってのは嫌いじゃないんだ。
むしろスキだって言っても過言ではない。

今回は、俺の旅行の記録を振り返りながら、俺たちにとっての体験ってやつを考えてみる回だ。

ちっと、今というい現実と体験してきた過去と言う感覚について考えてみようぜ。


東京駅という特殊な空間

仕事でもプライベートでも使ったことがないヒトの方が少ないんじゃないかって思うんだよな。東京駅って。

平日の午前中にも関わらず、ヒトがごった返していた。
通常の駅では、駅ナカであれだけの商業施設を抱えて成立する人通りが確保出来ないって思うんだ。

特に俺の場合東京駅の周辺に用事があることは稀で、もっぱら東京駅ってのは通り過ぎるだけの場所なんだよな。

その通り過ぎるだけのはずの東京駅ってのは、「待ち」が入ることも一つの大きな要素何じゃないかなんて思うんだよね。

ほら、新幹線の出発時刻の縛りがあるから、とかはある程度時間的余裕を持って行動したくなるじゃん。
結果として東京駅の駅ナカはヒトでごった返すってからくりなんだろう。

つまり、俺にとっては悪意の巣窟みたいに感じられる人混みも、一人ひとりを眺めていけば、無数の物語がそこにあるってことなんだよな。

かといったからとしても俺の人混み嫌いは早々治るもんじゃないとは思うけれどね。


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一人ひとりの物語を想像する

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