心の有り様の物語
あんたにもヒトからいろんな刺激を受ける事ってあるかい?
このnoteみたいな仕組みの上でのやり取りってのから受ける刺激ってあるじゃんか。
noteってワリカシ位置づけが特殊なんだよな。
ブログサービスと割り切る事もできるんだけれども、なんつーんだろ?
俺の印象としてはアメブロみたいなブログサービスと比べると、若干ヒトとの絡み方が踏み込んでいるって感覚があるんだよな。
まあ、俺が読ませてもらっている記事がそう言う傾向があるってことなのかも知らんけれどね。
あんたにもあるだろ?
なんと話にコメント残したくなる記事ってのがさ。
なんだろ?多分俺の偏見だけれども、noteのコメントって他のサービスに比べて見返りを求めてないような感覚があるんだよな。
ただ書きたいから書く。
そう言うシンプルな表現欲求みたいなのが全面に出やすい気がしているんだよね。
いや、なんでそうなっているのかなんて説明できないんだけれどさ。
で、そんな表現欲求でヒトがつながったら素敵じゃんか。
そう思って企画なるものをやり始めてみたわけだ。
今回は昨日に引き続き、この企画に参加してくれた作品を振り返ってみる回だ。
あんたもいろんな刺激を受け取って、あんたの世界観を広げてみようぜ。
ヒトはなぜヒトと関わるのか
まず最初に取り上げるのはChiiさんのこの作品だ。
この作品の特徴は、何と言ってもミヨコと言う存在の立ち位置ってやつだと思う。
明らかにミヨコはChiiさん自身への言葉を受け止めるための存在として描かれているんだよね。
そして、その言葉を投げかけるために必要なもの。
それが勇気と心ってわけなんだよな。
そう、これは心の物語なわけだ。
そして、この作品に対する往復書簡はこんな感じ。
こころのままに。
これは言葉の持つ柔らかなイメージとは相反して、実現する難易度がエグいくらいに高いことだと思うんだ。
何しろ心ってのは形がない。
今やっている行動が心の形に沿っているものなのかって確信が持てない。
なら、せめて「何かを好きだ」という自分の感情を眺めてみるしか無いんじゃね?って感じで書いてみたんだよね。
そして、ミヨコに関わるということ。
それはChiiさんが好きなChiiさんの行動だってこの作品を読むと、なんかすんなり腹落ちしたんだよ。
まあ、春の日差しの差し込むカフェでため息を付きまくっているミヨコを想像しながら読んでみてくれよ。
かつての自分に語りかける物語
次に参加してくれた作品は森の海月さんによるこの作品だ。
この作品は「自分が自分に語りかける」と言うギミックで描かれているんだよね。
考えてみると自分に語りかけるのって、若者の特権な気がしないでもない。
オッサンともなると、自分を鼓舞するときは気がつくと誰かの言葉にすがっているんだよな。
それが物語の中のセリフだったり、誰か過去の偉人のセリフだったり、出自は色々だけれど、自分自身から紡ぎ出される言葉って「おめぇにそんなエライこと言えんのかいや?」って斜に構えちまう。
その意味では森の海月さんのキャラクター設定はバチコンとハマっている感じがするんだよね。
で、この作品に対する往復書簡はこんなんだ。
この感想の中でも書いたけれど、海の海月さんのこの作品から受け取ったキーワードは「日常と夢」ってやつだった。
俺たちはいつだって日常にすり潰されたり押しつぶされたりしながら生きている。
それでも生きているには必要なものがある。
それは「生きていて良いって言い訳」だ。
この作品の中ではその言い訳のことを「夢」と言っていると感じたんだよね。
いろんな夢。
その形がないくせに無いと困る何か。
そんな地面がない世界で漂うような、心地よさと不安が入り混じった感情。
そんなものをこの作品からは感じたんだよね。
まあ、かつての自分を取り戻すには良い作品かもな。
読んでみ?
教訓と言う刻み込まれた経験
次の作品は偏光さんによる実に教訓と言う言葉がしっくりと来るこの作品だ。
作品が扱っている状況は「窃盗」。
実に生々しい状況だよな。
ただ、描かれている教訓は「窃盗」の向う側にある「持続可能な世界」ってやつだ。
今流行のSDGsってやつだな。
俺たちは普段の生活を維持するために実に多くのものを消費している。
いや、消費できているならまだいい。
奪ってそして捨てているって現実がある。
フードロスとか聞いた時あるべ?
ヒトって生き物は「欲しいから手に入れる」んじゃなくて、「手に入るから手に入れる」って側面があるってこの作品を読ませてもらって感じたんだよ。
そう感じた上で俺の往復書簡はこんなんだった。
なんつーんだろう?
満足を知らなければ、ヒトの欲望は際限なく広がっていく。
でも満足を知ってしまったら、ヒトはあるき続けることが出来るんだろうか?
そんな感じで書いてみたんだよね。
今回紹介した3つの作品は共通して「心の有り様」みたいなものを違う形で描き出してくれているものだったと思うんだ。
そいつは、なんとも永遠に回答を得ることが出来ないテーマではあるよな。
なあ、あんたはどう思う?
あんたの心の有り様はどんな様子なんだい?