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スキージャンプに見るルールの難しさ

あんたも高梨沙羅さんが北京オリンピックの混合ジャンプ競技で失格になったジャンプがあったってニュースを見たかい?

あの涙を浮かべた高梨沙羅さんの姿をみて涙ぐんじゃうやつだけれど、それと同時に「なんでなんだっけ?」って思うこともいっぱいあるじゃんか。

なんで事前にスーツの規定違反が把握されなかったのか?
なんで北京オリンピックでだけ5人ものスーツ規定違反が起きたのか?

今回は俺が感じた「なんで?」を調べていってみる回だ。

あくまで憶測の粋を出ない話だけれど、付き合ってくれよな。

ジャンプスーツの規定

まずは問題のスーツに対する規定はどうなってんだっけってところからだよな。

「ジャンプスーツはすべての箇所で選手のボディーにぴったり合うものでなければならない。直立姿勢でスーツ寸法はボディー寸法と一致しなければならず最大許容差はスーツのあらゆる部分においてボディーに対し最低 1センチ、最大3センチ(女子は最低 2センチ、最大4センチ)とする」

出典:Business Journal

なるほど。
つまりは「選手の体に対して」の規定なんだね。

え、でもさ。
それって体格に恵まれているヒトの方が有利ってことになるんじゃね?

同じ体重で背が高い方が体に受ける風が多くなるから浮力が大きくなるよね。
でも身長別なんて話がスキージャンプにあるなんて話は聞いたことがない。

だったら、体重に対するスーツの表面積だとかで規定したほうがフェアってことになったりしないのかね?

事前検査で発覚しなかった理由

まあ、規定の正当性ってのは別の話だとしても、なんで事前のスーツ検査で「ダメ」ってのが検出されなかったんだろう?

どうも、高地の競技場での実施になることによって筋萎縮やら水分不足になって選手の体が縮んだので上記の規定によって「体にピッタリ」じゃなくなったって話も出ているらしい。

いや、でもそれおかしくね?
それってボクシングで考えたら計量パスした後に食事をして体を戻すってのがあるらしいけれど、それが「卑怯」だってルールってこと?

逆に高梨沙羅さんは2回目のジャンプってどうやってクリアしたの?
無理やり体の形が変わるくらい水飲んだの?あの短期間に?
だって現地でスーツを縮めるなんてデキッコナイスじゃんか。

仮にそうだとすれば、そのくらいすぐにできる検査だってんなら、大会前日の検査でも良くね?
それを競技後に、しかも全量検査じゃなくてサンプリング実施するってルールは恣意的な何かが挟まってしまう余地を生んじゃうよね。

そう考えてみると、スポーツのフェアプレイ精神ってやつを守るために、実はかなり非人道的な何かが行われているってことなのかもな。

ルールを定めている組織

最初は「北京オリンピックだから」こんなふうな悲劇が頻発しているんだと勝手に思ってたんだけれども、実際にはこのルールを定めているのも、検査しているのも国際スキー連盟(FIS)という組織らしい。

ちょいちょいこのサイトを眺めてみると、スキージャンプって大会ごとにルールが違うってことがわかる。

男子と女子でルールが別れているだけじゃなくて、ワールドカップ、コンチネンタルカップ、FISカップとそれぞれ別のルールが定められているみたいだ。

……これさ。

何を持って「世界一」なんだっけって言いたくなるやつじゃね?
ワールドカップとコンチネンタルカップでルールが違うんじゃ、ぶっちゃけ剣道と柔道でどっちが強い的な話にならんのかね?

ルールが大会ごとに違うせいなのかわからないけれども、北京オリンピックの混合ジャンプではルール違反者が5人もでるって異常事態になった。
このことについてFISに対して「おめ、ちっとこっち来て説明しろ」的な声は上がっているらしい。

これを書いている2022/2/12時点では、FISからの説明ってのは出てないっぽいね。

一部では検査をしたヒトに心無い声が湧き上がっているって話もあるっぽいけれど、混合ジャンプって「新競技」に対するルール設定がずさんだったって話がホントのところなのかもしれないね。

なあ、あんたはどう思う?

どうしていれば今回のような悲劇を俺たちは生み出さずに済むんだろうか?

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