
水星の魔女の恐ろしさ
あんたも繰り返し同じコンテンツを眺めることがあるかい?
まあまあ頭が固くなってきている俺は昔見ていたコンテンツを見返すことが多くなってきた。
それでも最近の(つっても1年以内とか)コンテンツを見返すこともある。
SPY-FAMILYだとかね。
で、見返すんじゃなくて「うん?どういうことなんだっけ?」って考えるような作品もある。
最近だと水星の魔女だね。
実際こんな記事書いているし。
ここでエリクト・サマヤは死を奪われたって話を書いたんだよな。
意識が永遠に続くというのが地獄だってのは逆襲のシャアでも表現されていた。
俺もそう思う。
上の記事ではデータストームの向こう側という謎空間にエリクト・サマヤは保存されてしまった。
なので、死ぬことができなくなってしまったって書いたんだ。
でもさ。
よく考えたらエリクト・サマヤだけじゃないよな。
今回は水星の魔女という物語が描き出した地獄絵図を考える回だ。
ちっとおっかねえ話だけれど、付き合ってくれよな。
データストームの向こう側に送られたヒトたち
最終話で出てきたデータストームの向こう側の住人はこんな感じ。
・エラン4号
・ソフィ
・ノレア
・カルド博士
・ナディム(エリクトお父さん)
・ウェンディ(ルブリスのパイロット)
これちっと違和感がないか?
エラン4号は別にデータストームに食われたわけじゃない。ノレアもカルド博士もウェンディも下手したらナディムもそうじゃない。
なんでデータストームの向こう側に行っているんだ?
データストームの向こう側に送られていることが確認できていないヒトたち
逆に最終話に出てこなかったヒトを眺める。
・ヴィム(グエルお父さん)
・ジュベジュ(ランブルリングでソフィたちにやられちゃったヒト)
・フェン(スペース・マツコ・デラックス)
彼ら彼女らは最終話に出てこなかった。
この差はなんだ?
ガンダムに関わっているかどうかか?
もちっと言えばGUND技術に関わっているかか?
どっちにしてもエラン5号は不死の呪いにかけられていることになるんだろうな。プロスペラも。ベルメリアも当然スレッタも。
あ、ラウダとペトラもってことになるのか?
ガンダムの呪い
デリングの言っていたガンダムの呪いってこう言うことなのか?
おいこら、デリング。
それを知っていて娘に呪いから逃げるなって言ってたんか?
そいつはいくらなんでも言葉が足りなすぎないか?
ってか、それを知っていてクワイエット・ゼロのプロジェクトを自分で進めてたってか?
なぜだ!?
あ、ノートレット(デリングの妻、ミオリネの母)と会いたかったからか?
いやいやいや、そのためだけに地球圏を巻き込んだパーメットオーバーライドの仕組み作りやがったってか。
しかも不死の呪いを与えるかもしれないGUND技術を娘の会社に預けたってか。
ってか、不死の呪いについてカルド博士は理解してたん?
ヴァナディース事変の建付けとして、GUND技術を利用した兵器がパイロットの命を削るって話だったじゃん。
そこまではカルド博士も認識していたけれどデータストームの向こう側については理解していなかったってことか?
じゃあ最初にデータストームの向こう側を理解したのは誰だ?
まあプロスペラだよな。
そして「今は私のプロジェクトだ」とデリングが言っているってことは、その事実を伝えた上でプロスペラがデータストームの向こう側の事実をデリングに伝えているってことなんだよな。
※多分ベルメリアは理解してなかった
パーメットネットの特性上、距離は事実上無視される。
つまり、人類がこの先生存圏を広げていけば、ほぼ宇宙が滅びるまでの時間で維持されることになる。
想像してみてくれよ。
一人のヒトが1億年もの時間を生き続けるってことを。
それでもヒトの精神が保つと思えないだろ?
それが宇宙の終わりなんていう意味がわからない程の時間を生きろと強制されるんだぞ。
これが呪いじゃなくてなんだってんだ?
なあ、あんたはどう思う?
これでも水星の魔女はハッピーエンドだったって思うかい?