政治と報道のからくり
あんたも岸田さんが能登半島地震の被災者に向けて20万円の「貸付」をやるって話を聞いているかい?
俺もこの話を聞いたときにさ。
脊髄反射的に「そりゃあないだろ」って思ったわけよ。
まずもって金額が少ないし、無利子とは言え返済期限があるお金だから、被災して生活基盤がぶっ壊れてしまっているヒトにとっては「ホントに返せるか?」なんてことを自然に考えるだろうしね。
そもそも、被災されているヒトはカードや通帳すら持ち出せず、身分証明書だって持ててないヒトもいるだろう。
そんなヒトはこの貸付制度を受ける手続きすらままならんと想像できるしね。
でもそう思ってからこのニュースにつけられているこんなコメントを呼んだんだよ。
この不破雷蔵さんは数字とグラフでいろんなことを整理してくれている御仁で、俺もそのグラフを見て考えさせてもらうことがあるヒトなんだ。
いつもお世話になっとります。
で、このコメントを見て「確かにそうだな」って思ったんだよね。
今回は政府の動きと報道のからくりについて考えてみる回だ。
ちっと俺たちが抱えている課題について考えておこうぜ。
政府の対応
こういう自然災害みたいな突発的な出来事に対する政府の活動の全容を把握するのって実に難しいよな。
政府としても突発的なものに対する対応だから、どうしたって五月雨式に対応を出していかざるを得ないし、その対応を総括して把握するには、ある程度期間を置いてからじゃないと俺たちとしても判断が出来ない。
かといって、そんな総括的に政府を判断していたら、被災者のヒトへのケアが遅くなりすぎる。
ただでさえ、自然災害へのケアってのは後手後手に回らざるを得ないしね。
なので、政府の対応ってのは一つ一つを見ていったら「おま、それ何よ?」って聞きたくなることのオンパレードになるのは仕方ないのかもしれない。
その意味で不破雷蔵さんのコメントは一つ一つの自然災害に対する政府対応のニュースに脊髄反射的に発信することの問題点を提起してくれているように感じたんだよな。
一部の事実が印象付けられている
でね。
今までもいろんな自然災害に対して政府の対応ってのが報道されてきたと思うんだよ。
それこそ3.11でもなんでもね。
菅直人さんの一連の対応へのマスコミをはじめとする多くの意見が否定的に扱われていたのを思い出すんだよな。
いや、確かに菅直人さんの場合は現場を混乱させるような問題行動が多々あったと思うんだ。
でも、報道がバッシング一辺倒になっていたって印象が強い。
まるで誰かが裏で手を引いているんじゃないか?って思うくらいにね。
で、ふと思って調べてみたらこんな記事があった。
そうか。菅直人さん「減税」しようとしてたっけか。
そして、岸田文雄さんも「減税」をしようとしてるよな。
………そういうことにしか見えなくね?
記者クラブという課題
いや、言いたかないけれどさ。
省庁が自らの都合が悪い政策を打ち出した政治家をだよ。
合法的に封じ込めるからくりに問題があると思うんだよな。
つまりは記者クラブってからくりだ。
記者クラブってのは一応こういう建付けになっている。
ポイントは大手メディアで構成されているってことと、公的機関に対応して作られているってことだ。
大手メディアとしては省庁からの情報を事実上独占出来るし、省庁としては自分たちに都合の良い部分を切り取って情報を流せる。
そして、大手メディアにしても各省庁にしても、民主主義的に選挙で選ばれたヒトじゃない。
あくまで各々の組織の都合で集められたヒトたちなわけだ。
そして、その省庁に都合の良い情報をもとに作られた報道を一般人は見て状況を判断する。
これさ。
えぐくね?
だって、「減税」というキーワードを出した瞬間に政治家としての活動を止めらるような情報を組織の都合で流されるんだぞ?
絶対減税なんて出来ないからくりじゃん。
なあ、あんたはどう思う?
この絶望的なからくりからどうやったら抜け出せるんだろう?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?