子どもの自主性を踏みにじる条例
あんたは子育てを自分でしていたり、周りのヒトが子育てをしている様子を眺めていたりするかい?
一言で「子育て」って言ってみても、そのやり方に明確な正解なんてものはなくて、自分の経験だったり周りの様子を伺いながらあーでもないこーでもないと試行錯誤の連続で成り立つもんだと感じたりするもんだよな。
で、当然時代背景とかも俺たちがガキンチョの頃と今ではそもそも住んでいる星が違うんじゃないのか?くらいの勢いで違うところもあるじゃんか。
ところが、埼玉県の自民党県議団から出された県虐待禁止条例改正案ってのがトンデモにしか見えないものだったってことをfacebookでつながらせてもらっている朱染かれんさん(プペルダンスの生みの親であり、ダンスを中心に世界を堪能する素敵御仁)に教えてもらったんだよね。
今回は、この自民党県議団の改正案を眺めながら「なんでこの案が良いと考えられたのか」を想像する回だ。
ちっと埼玉県議の自民党のみなさんが何を感じているのか考えてみようぜ。
自民党県議団の考える虐待
かれんさんの情報を元にどんな事になっているのかニュースサイトを漁ってみた。
なになに?
埼玉県の自民党県議のみなさんが虐待としているのはこんなことなんだと。
子どもだけで公園で遊ばせんな?
子どもだけでお使いにいかせんな?
高校生の兄弟に見守りを委託すんな?
いやこれね。
親の負担がどうのこうのの前にだ。
これやらない子どもがまともに社会生活を送ることなんて出来るのかよ?
しかも、この「虐待」を見つけたら通報義務が生じるんだそうだ。
もお、これだけでツッコミどころが満載なわけだけれど、このことを埼玉県で子育てをしているヒトたちはどれだけ知っているんだろう?
記事によれば2023年10月6日から議論が始まっているらしいが、自民党県議団としての広報ってどうなってるんだろう?
県議団のページを見てみたけれど、対応するプロジェクトチームなるものが検討してきたらしいけれど、その議論の内容については触れられていなかったんだよね。
いやいやいや、こんな写真をぺって貼るだけで県民の理解が得られるとでも?
こんなん「広報?なにそれおいしいの」ってやつじゃんか。
子どもだけの社会を形作ってはいけないのか
記事によると、ひとり親世帯では実行不可能であるとか、ベビーシッターを雇うとしても、そのコストをまるっと子育て世帯の負担増として、その負担に耐えられないヒトは「通報」されるような犯罪者にするってことなんだよな。
俺個人としては子どもが子ども同士の関係性の中から学び取ることってのは実に多岐にわたっていると思うんだよね。
それと同時に親以外の社会を肌で感じることによる学びってのを全く経験しないまま社会に放り出されたヒトと言う生き物が何かを欠落してしまうことも想像に難くない。
たぶん多くのヒトが同じようなことを感じると思うんだけれども、埼玉県の自民党県議の皆さんはそうは考えなかったってことなんだよな。
将来的に社会性の一部を欠損したヒトが作り上げられる問題よりも、直近で起きている虐待の被害を最小化するほうが急務だって判断なのかな?
たしかに児童虐待に関する児童相談所への相談件数は全国的に見ると増加傾向にあるらしい。
内訳としては身体的虐待が23.6%。
ネグレクトが16.2%。
性的虐待1.1%。
心理的虐待が59.1%ってことらしい。
ひとりのお使いやお留守番が心理的虐待って扱いになるのか?
小学校4年生にもなって?
ってかそれを監視社会で検出するとして、相談件数って減るのか?
これさ。埼玉県だけの話で収まらない気がしてこないか?
しかも2023年10月7日に県議会福祉保健医療委員会では可決されちまったってんだぞ。
なあ、あんたはどう思う?
この県議団の検討の背景には何が潜んでいると思う?