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尖閣諸島へ海上保安庁が近づけないニュースの意味
あんたも尖閣諸島を巡ったきな臭いニュースを眺めているかい?
ぶっちゃけ、尖閣諸島に絡んだ中国の動きに対する懸念ってのは今に始まったコッチャ無いんだけれど、それでも「今」このニュースが取り上げられる意味ってのは何があるんだろう?
日本のGDPが中国に追い抜かれてからこっち、尖閣諸島周辺の制海権は日本が失ってしまっていると言う状況が続いている。
なんつっても海上保安庁の巡視艇が中国の威嚇によって事実上尖閣諸島に近づくことも出来ない状態だもんな。
今回は、この状況に対して何が起きる可能性があるのかについて考えてみる回だ。
ちっとこの状況を整理しておこうぜ。
尖閣諸島の領有権
めちゃくちゃザックリした認識だけれどさ。
要するにアメリカが沖縄を占領していたときから日本に返還されるときに色んな国との関係性から尖閣諸島の扱いについてふわっとさせちまったってのが直近の問題を生み出しているんだよな。
地下資源があるって日本返還時にわかってなきゃこんなことにはなってなかったんだろうけれどね。
で、そのときの判断がこの台湾有事ってのがリアリティを持ち始めた状況の中で意味を持ってきているってわけだ。
なんつっても尖閣諸島と台湾の距離感ってこんな感じだからな。
沖縄本島とは410km離れているのに台湾とは170kmしか離れていない。
こんなん、台湾有事になったら実効支配されるに決まっているやつなんだよな。戦術的にも戦略的にも。
いやそうなったらだよ。
竹島の二の舞いを日本人はどう捉えるんだ?
日本は2カ国に領土を不法占拠されている
ってか、たぶん尖閣諸島を実効支配されても日本人は何も軍事行動しないって思われてるんだろうな。
確かに憲法の記載もあるから、軍事的に領土を守るって行為は専守防衛って立場を取らなきゃならない。
つまり、事実上は日本人に被害が出てからじゃないと動けない。
尖閣諸島の場合は無人島だから、被害を受けるのは海にいるヒトだ。
最悪自衛隊なり海上保安庁のヒトに被害が出ないと動けないわけだ。
しかも現時点では敵基地攻撃能力ってやつを持ってないわけだから、一方的に殴られ続けるってことを日本って国は求められているってことになる。
いやいやいや、やっぱ冷静に考えるとあり得ないじゃんか。
日本は韓国に竹島を領土侵犯され、北方領土をロシアに領土侵犯されている。
その上、中国に領土侵犯されたとしても対抗する力を持てていないって現状。
岸田総理の方針には数々の疑問符がつくとは思っているけれど、防衛力の強化が必要だって一点については疑問の余地が無いと思うんだよな。
今、海上保安庁が中国に警告されるニュースが流れる意味
と、言いつつもこの海上保安庁が中国の巡視船から「尖閣諸島は中国の固有の領土である」って警告を受けたってニュースが今流れた意味ってのはちっと勘ぐりたくもなる。
だって、そんなん今までも出てたんじゃないかって思っちまうからね。
普通に中国経済が日本を追い抜いた瞬間から尖閣諸島に海上保安庁の船は近づけなくなってたんだから。
仮に俺の想像どおり、今までも同じ様な警告が発せられていたとして、じゃあ、なんで日本のマスコミは今この情報を流したんだ?
何も考えなければ、日本政府の防衛力強化という方針の裏打ちとしてこの情報を政府からリークしたってことになるよな。
「ほら見なさい。いま防衛力強化しないと国土をまもれませんよ」ってわけだ。
そこまでは俺も同意。
そっから先の防衛増税ってのがなければね。
台湾有事となれば、まず必要になるのは海軍力だよな。
そして、イージス艦を始めとした索敵能力を前提とした軍において、ミサイルの意味ってのの大きさは計り知れない。
ところが国産の対艦ミサイルであるasm-3aの実戦配備って話しはあまり聞かない。
つまりは、直近では国内にお金を落とす形での防衛力強化ってのは限定的にならざるをえないってことなんだよな。
そうなると、GDPが上がるわけじゃないから税収増にはつながらない。
だとすると増税のためにこの情報がリークされたって思っちまうんだよ。
なあ、あんたはどう思う?
この情報はなんで今出てきたんだと思う?