共通の話題が持てない現代の子供たち
あんたの家族にも小学生がいたりするかい?
俺の息子は小学2年生。俺たちが小学2年生のころ何を考えていたのかなんて、遥か遠い昔のこと過ぎて、スター・ウォーズのテーマが聞こえてきそうな勢いだ。
#遠い昔 、遥か彼方の銀河系で…
息子は今という時代の中で小学生らしく色んなものを見て聞いて吸収していっている。
そして、彼の身の回りにある物事は、俺たちが子供の頃にはなかったもので満ち溢れている。
今回は、俺たちが過ごした幼少期と現代の幼少期を比べてみようって回だ。
なんつーか、世界は変わり続けているんだよな。
俺たちが小学生だった頃の世界
俺たちが小学生だった1980年。
好景気に支えられていたイメージがあるんだが、その頃のGDPってどのくらいあったんだろう?
調べてみたら1980年のGDPは名目値で239.3兆円。
2018年が533.7兆円だからざっくり2倍ちょっとまで拡大しているってことらしい。
いやいやちょっとまて、今デフレでものすごい不景気なんだろ?
まあ、ちょっと落ち着けよ兄弟。
きっと、答えはこのGDPが円建てで計算されているってことにあるんだと思うんだ。
なんつっても1980年の円相場といえば1ドル200円くらいだ。今のざっくり1.8倍程度の円安だ。
さらに米国も国債を乱発しているから、お金の価値そのものが世界的に下がってきている。
そりゃあ、これだけデフレが怖いって言っているんだから、世界的にはインフレ、つまりお金の価値を下げに来るってもんだよな。
壮大に話がそれた。
俺たちの子供の頃の世界観だったな。
俺もあんたも当然のように小学生なりの視野で世の中を眺めていたんだと思う。
20円握りしめて近所の駄菓子屋にあるガチャガチャでキン消しを求めたり、近所にある雑木林で木登りをしたり、竹馬にのって少し高い目線を楽しんだり、俺はそんなありきたりな小学生だった。
キン消しがわからないっていうナウでイナセでヤングなあんたはググってみてくれよな。
何でも商売にしちまうんだなぁ。20円だったキン消しはもはや10万円になっているって話だ。
まあ、エゲツない。
言いたいのは、俺たちの子供の頃は、娯楽の中心地にテレビがあって、そのテレビの人気番組をみんなで同じ時間に同じ内容の娯楽を楽しんでいたってことだ。
キン肉マンの悪魔超人が出てくれば、次の日は「ステカセキングって全然強そうに見えないよな」とか話あっていたわけだ。
今思うと、共通の話題に事欠かないコミュニケーションを交わす土壌としては恵まれていた時代だったんだと思う。
オンデマンドという分断
で、息子が暮らす現代。
息子はびっくりするくらいテレビ放送ってやつを見ない。
代わりに見ているのはHuluやらAmazon Prime Videoのようなオンデマンド配信かYou Tubeのような動画サイトだ。
息子はそこでHUNTER×HUNTERやら鬼滅の刃やら僕のヒーローアカデミアやらを見たり、ヒカキンやらカズクラやらたくっちチャンネルやらを見ている。
そこに統一性を見出すことはちっと難しい。
その時々で彼が「面白い」と思うものをひたすらに見続けている。
で、当然だけれども、彼と同じものを彼の友達は見ていない。
まあ、ヒカキンくらいは見ているかもしれないが、HUNTER×HUNTERくらいの有名なアニメーションでも、同じ話を同じように見ていたクラスメートは居やしないだろう。
なるほど、息子たちは共通の話題ってやつを持てないって制約条件のもとに学校生活を送っているってわけだ。
共通の話題が無い状態で息子たちはどうやってコミュニケーションをしているんだろう?
学校に行って「カズクラやばいよな」とか話が出来ない状態でどんな話をしているんだろう?
もしあんたのところにも小学生の子供がいるようなら聞いてみても良いかもしれない。
今日友達と何を話したんだってさ。
もしかしたら、その小学生の会話の中にこそ、現代という時代の中で生き残っていくためのヒントが隠されているかもしれない気がしないか?
さて、あんたはどう思う?
子供たちのコミュニケーションは世の中をどう変えていくんだろう?
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