家族の肖像#13 長女のアンダンテ♪
こんどう治療室です。
呟きだけで終らなそうなので書きます。
今日、長女の大学からの定期広報誌が届き
寝る前に開いてしまいました。
各科を首席で卒業すると、大学が卒制作品を買い上げる。という話は知っていたのですが。
その 卒業生の中にどれだけすんごい「先輩」たちがいる事か! 改めて驚きです。
本当に長女はこの大学に居られて幸せだなぁ。
と羨ましい限り。
そして、長女がいてくれるお陰で
私も美術に触れ、その見方を学べる幸せを痛感する。
若い頃は、自分が美術作品にどう向かい合えば良いのか分からなくてもどかしかった。
自分の理解が、間違っているのではないかと不安でもあった。
今は、長女が一歩一歩育つたびに
感じてきた「確かな手応え」が私自身を育ててくれた自負がある。
⭐︎⭐︎⭐︎
長女がまだ美術の世界に足を踏み入れる前、
岐阜の美術館を訪れ、館長である日比野克彦氏に館内を案内していただいた事がある。
日比野氏の話は、あたかも美術が身近で親しみやすく そこに有るのが当たり前の様な感覚だった。
その時、「嗚呼、 美術ってそんなに堅苦しく考えなければならないものではないんだ。楽しければ楽しい。不安に感じたら素直に不安を受け入れて、そんな風に自分と自分の感覚と遊べば良いのだ。」と理解したような気がする。
そのあとは、美術に触れることが怖くなくなった。ただ ただ楽しむ事が出来るようになった。
今や学長になられた日比野氏。
その大らかな美術に対する寛容さ、懐の深さは
学長になられた時に 納得!でした。
長女が初めて画塾に通うようになり
何が描いてあるやら?の初めてのデッサン画を持って帰ってきても それを楽しむ事が出来た。
3か月も経つと、メキメキデッサンも上達して
親の目からみても、その成長は楽しみでしかなかった。
長女はそんな風に
一歩♪ また一歩♪
歩く速度はたまに遅くなりながらも
確実に美術の世界を前に進んでいる。
これは親として 誇らしい。
ありがとうね。
こんな気持ちにさせてくれて。
あ、で。
思い出しちゃいました。
うちのお父さんも、この春 私大美術大学の教授に任命されまして 少なからず長女と同じちょっとだけ美術の世界の人となりました。
不思議なものです。
やはりふたりは似たもの同士なようです。
今日(正確には昨日)は美術科の入学式。
彼は直接にオペレーションには参加していないらしいですが。今後は もっとガッツリ関わっていくのではないかと思います。
長女にしろお父さんにしろ、本当に私に色んな世界を見せてくれています。
今夜は良い夢をみられそうです。
読んでいただきありがとうございました。