【2024年12月】 今月のドバイ不動産ニュース8選
2024年12月のドバイ不動産ニュース、8選をまとめました（2025年のニュースも入ってしまっています）。2024年の不動産データを振り返り、今後の戦略を立てるセミナーを2025年2月に予定しています。ぜひ、公式LINEに登録して最新情報をチェックしてください。
① 2025年 ドバイの住宅価格は5～10%上昇へ
2025年、ドバイの住宅価格は前年比で5～10%の上昇が見込まれています。この成長は、ラグジュアリー物件やオフプラン（建築前販売）物件への高い需要、そして手頃な価格帯の住宅ニーズによって支えられています。ドバイの強固なインフラや投資家に優しい政策が高所得層や新たな住民を引き付け、住宅市場の安定した成長を後押ししています。
また、開発者は中価格帯の住宅や持続可能な住宅ソリューションの提供に注力しており、パーム・ジュメイラやダウンタウン、マリーナなどの人気エリアではラグジュアリー物件や柔軟な支払いプランが引き続き高い需要を集めています。さらに、2040年までに人口が780万人に達すると予測されており、住宅需要、特にオフプラン市場での需要増加が期待されています。ドバイの不動産市場は、イノベーションと持続可能性を重視し、国際的な投資・居住の新基準を築く可能性を秘めています。
② 2024年ドバイ不動産市場が過去最高記録を達成
市場全体の記録的成果
2024年のドバイ不動産市場は、取引件数が過去最高の180,900件、総取引額は5221億ディルハムに達し、2023年の記録（133,100件、4111億ディルハム）を大きく上回りました。特に、オフプラン物件や新築物件の需要が30%増加し、3341億ディルハムに達しました。
主な成長要因
取引件数と価格の上昇
取引件数は51%増の119,800件、1平方フィートあたりの平均価格は10%上昇し1600ディルハムに。再販市場も取引額が21%増加し1881億ディルハムとなり、即入居可能な物件への需要が顕著に。外国人投資家の参入
柔軟なビザ制度や支払いプラン、インフラ整備が海外投資家を引き付け、グローバルな注目を集めました。
セクター別の成果
アパート販売：42%増の141,168件、2606億ディルハム。
ヴィラ販売：21%増の30,938件、1641億ディルハム。
商業物件：10.1%増の4304件、97億ディルハム。
土地販売：2.6%増の4352件、865億ディルハム。
③ ドバイ 新しい「賃貸指数」導入で家賃を透明化
ドバイが新しい「賃貸指数」を公開しました。この指数では、従来の地域やゾーン単位ではなく、建物ごとに「星評価」を設定し、評価に基づいて家賃が決定されます。古い建物や管理が不十分な物件は、同じエリアの新しい建物と同等の家賃を設定できない仕組みです。
主な特徴
リアルタイム更新：新しい指数はデジタル形式で提供され、以前の年1回の更新より頻繁にアップデートされます。
透明性向上：建物の所有者のみが評価を確認可能ですが、将来的には貸主や借主にも公開される予定。
家賃紛争の削減：指数導入により、家賃を巡る紛争を約20%削減する見込み。
2024年には90万件以上の賃貸契約が結ばれ、前年比8%増加。新指数は、AIを活用して精度90%以上を目指し、不動産市場の透明性をさらに高めることが期待されています。
④ DAMAC 10時間で100億ディルハムの販売達成
2024年末、ドバイの大手デベロッパーであるダマック・プロパティーズ（Damac Properties）は、10時間で100億ディルハム相当の物件を販売したと発表しました。この驚異的な成果は、同社がドバイランドで手掛けるマスタープロジェクト「ダマックアイランド」の一環で、開発中の6つのエリア（モルディブ、ボラボラ、セイシェル、ハワイ、バリ、フィジー）において3,100件の住宅が販売されました。
ダマックの創設者兼会長であるフセイン・サジワニ氏は、「この記録的な販売実績は、ドバイ市場への信頼を反映している」と述べています。
特に富裕層やエンドユーザーの強い需要に支えられ、大手デベロッパーの物件は数時間で売り切れ、小規模デベロッパーの物件も数日から数週間で完売する状況です。また、ロンドン、ニューヨーク、香港などと比べ、ドバイの住宅価格は依然として割安であることも市場の魅力となっています。
⑤ ドバイのヴィラ価格、前年比で31.9%上昇
2024年、ドバイのヴィラ価格は前年比31.9%上昇し、特に人気エリアでは大幅な価格上昇が見られました。パームジュメイラ（42.5%増）、ジュメイラアイランド（42.4%増）、エミレーツヒルズ（32.7%増）、ドバイヒルズエステート（32.2%増）がトップの伸びを記録しています。一方で、ムドン（15.1%増）やジュメイラビレッジトライアングル（20.4%増）は比較的緩やかな伸びにとどまりました。
アパート価格も堅調
アパート価格は前年比23.9%増加し、グリーンズ（31.6%増）、パームジュメイラ（29%増）、ディスカバリーガーデンズ（28.5%増）などが大きな伸びを見せました。
オフプラン物件 vs 既存物件
11月のオフプラン（建築前販売）物件の販売は全体の64%を占め、前年比76.5%の大幅増。一方で既存物件の購入は月次で8.9%減少しましたが、前年比では3.2%増加しました。
⑥ アルダー、DIFCのランドマーク的タワーを6億2600万ドルで購入
アブダビの大手不動産企業アルダー（Aldar）は、ドバイのH&Hデベロップメントと提携し、ドバイ国際金融センター（DIFC）のランドマーク的な商業タワーを23億ディルハム（6億2600万ドル）で購入しました。これは、同エリアで最大規模の商業タワー取引の一つです。
環境配慮型建築：有名建築事務所ヘルツォーク＆ド・ムーロンが設計し、LEEDプラチナ認証を目指す。
柔軟なオフィス設計：複数のテナントや単一テナント向けに柔軟に対応可能な設計。
完成時期：2028年に完成予定で、40階建ての商業・小売スペースを提供。
アルダーの拡大戦略
今回の取引により、アルダーはUAEで最重要な2つの金融ハブ（ADGMとDIFC）に商業資産を持つ唯一のデベロッパーとなりました。また、シェイク・ザイード・ロード沿いの新オフィスやExpo City Dubaiとの共同プロジェクトに続く、ドバイでの商業不動産ポートフォリオ拡大の一環です。
⑦ 新たな高級ウォーターフロント住宅「Orise」を発表
不動産デベロッパーのBEYONDは、ドバイ・マリタイムシティ（DMC）で新たな高級住宅プロジェクト「Orise」を発表しました。これは、同社の成功を収めた前プロジェクト「Saria」に続く第二弾となる開発です。
デザインと設計：国際的に著名な建築家ナビル・ゴーラムとインテリアデザイン会社HBAが手掛け、ドバイのスカイラインやクリークサイドの絶景を提供。
優れたアクセス：ジュメイラから10分、ダウンタウンドバイから15分の立地。
ライフスタイル：緑豊かな6500㎡の庭園、無限プール、ヨガスタジオ、ジム、家族向けの屋内外エリアなど、多彩なリゾートスタイルの設備が充実。
BEYONDの使命
BEYONDのCEO、アディル・タキ氏は、「Oriseは住むだけでなく、体験としての価値を提供する」と述べ、現代の顧客の期待を超えるコミュニティ作りを目指しています。このプロジェクトは、ラグジュアリー不動産市場における新たな基準となることが期待されています。
⑧ ジュメイラベイの超高級マンション「Bvlgari Ocean Mansions」が引渡し開始
ドバイの著名な開発企業メラース（Meraas）は、世界的な高級ブランドブルガリ（Bvlgari）とのコラボレーションによる「Bvlgari Ocean Mansions」の完成と引き渡しを発表しました。このプロジェクトは、ジュメイラベイ島の一等地に位置し、ラグジュアリーなウォーターフロント生活を象徴するものです。
設計と建築：イタリアの建築チーム、アントニオ・チッテリオ＆パトリシア・ヴィエルが設計、Innovo Groupが施工。地中海風のデザインと優雅な建築が特徴。
物件概要：総面積約10,000平方フィート、5つ以上のベッドルームを備え、屋内外をシームレスに結合した設計。バルコニーには無限プールがあり、海と一体化した景観を提供。
限定数：全7棟のみの超希少物件。
ライフスタイルと特典
居住者は隣接する「ブルガリリゾートドバイ」や専用施設へのアクセスが可能。
世界初の「ブルガリマリーナ＆ヨットクラブ」、プライベートビーチ、高級ダイニング施設、手入れの行き届いた庭園などを利用可能
※ このニュースは、「Property News」 のニュースを抜粋し、翻訳してお届けしています。
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