2拠点生活のススメ|第123回|ひと味違う油揚
徳島に暮らすようになって、松山あげという存在を知った。
従来の油揚げと違い、乾燥していて少しの力を加えただけでバラバラに崩れてしまう、なんとも不思議な油揚げだ。手で割って味噌汁に入れると、なんと表現したらいいのだろうか、味噌汁の中でフワッとした、餅のような食感に変わる。
最初は、少し違和感があったのだが、一袋使う間にだんだんハマってきて、悪くないどころか、徳島に行くと必ず買うほど好きになった。
その歴史は、江戸時代に遡るようで、当時は、豆腐油あげと呼ばれており、精進料理などによく使われていたらしい。松山の名前の通り、愛媛県の特産品なのだが、今では、口コミで全国へと販路が広がっていったようだ。
すぐバラバラになってしまうので、保存が難しいのだが、従来の油揚げと違い、揚げきって水分が無い状態なので、非常に日持ちが良く常温で90日の保存が可能とのこと。
鍋料理に入れると、出汁を吸った美味しいお餅といった感じで、やたらと美味しい。少し柔らかい湯葉のようでもあり、ほんとクセになる。
なかなか関西のスーパーでは見かけないが、ぜひ置いて欲しいと思うようになった。ホームページでは、松山揚げレシピも公開されているので、いろいろ試してみたいな。
まだまだ四国には、知らない物がたくさんありそうだ。
皆さんもスーパーなどで見かけたら、ぜひお試しください。クセになるかもです。
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