2拠点生活のススメ|第257回|いい加減って素晴らしい

「いい加減」には、否定的な「いい加減」と肯定的な「いい加減」がある。

つまり、無責任や中途半端という意味の「いい加減」と、ちょうど良い加減という意味の「いい加減」。全く違うように思うけど、傍から見たら“いいかげん”にやっていることが、案外自分にとっての“良い加減”であったりする。

そういうことが、自然にできてるはずなのに、どういう訳か自分のことを否定的に“いいかげん”だなあと思うことが多い。まあ、ちゃんと頑張るというのが苦手というのもあるが、頑張ってないわけではないので、「良い加減」と受け止めるほどの開き直りが足りないと言うことか〈笑〉・・・。

自分で自分を追い込んでダメ出しすることが素晴らしい事とも思えないし、ちょっとチカラが抜けているぐらいの方が、周りもよく見えるし、自分のことも客観視できていい。

料理の味付けなんかでも、大さじ何杯みたいなレシピが苦手で適当に入れて味を見る、その方がなんか美味しいような・・・目くじら立てなくても、それなり美味しくなるのだから問題ない。

ついついマイナスイメージを持ちやすい、この“いいかげん”。実は、ちょうど良い感じの“いいかげんさ”を持って行動するのが一番なのかもな。

いろいろ制約の多い今の世の中で、神経質になりすぎるのも疲れるし、余りに楽観的なのも危険。ある程度のリスクは何をやってても有るぐらいの気持ちで、基本やりたいことをやりながら、ちょうど良い加減を見定めて暮らすのがいい。

「いい加減」って、すごく「いい言葉」だな。

誰かが決めたレシピではなく、自分の「良い加減」で生きていこう。

うん、それでいい。いや、それがいい。

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