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風が吹いてきた(徳島宿プロジェクト)

前回の記事より、ずいぶんご無沙汰してしまいました。真っ先にご報告しようと思っていたことがあったのですが、還暦を迎え記念のライブをやったり、その楽しかった余韻に浸っているうちに、すっかり後回しになってしまいました。

還暦ライブの様子

提出していた事業計画書が採択されたとの知らせが届き、補助金をもらうための資格を無事ゲットすることができました。コロナで苦しんでいる人間が、コロナで不況に陥っている業界に進出するという筋書きに無理があると言われ続けてきたのですが、採択を得ることができ、ほんとラッキーだなと嬉しく思っています。
ただここから、交付申請という手続きが始まり、まだまだいくつもの関門を通らないといけないのですが、ようやくスタートラインにつけた気がしています。

不思議なもので、最初は補助金頼みの思いがとても強かったのですが、だんだん通らなくても、自分のできる範囲でボチボチ自由にやればいいという思いが膨らみ、通ったという知らせが届いた時には、嬉しいような、これでまたいろいろ大変だなと思う気持ちが交錯して、ばんざーいという感じにはなりませんでした。

まあ、どちらかというと世間的にきっちり事を進めるというのが苦手なので、こうした補助金を通してきっちりと報告もしながら進めていくというのはいい訓練になるのかもと、自分を戒める気持ちも芽生えてきました。

早速、徳島にやってきて、設計士の方と具体的な打ち合わせを行い、本当にこれで進んでいくんだと感慨深いものがありました。しかし、天気はあいにくの雨、夕日を見ながらの晩酌も出来ず、ようやくパソコンに向かいnoteを書いています。

改めて自分が還暦が迎えたこと、自分でも信じられないような、でも若い頃とたいして何も変わっていないような。ただからだは確実に歳を重ねており、加川良さんの歌では無いですが、滅んでいく道の上にいるんだなと思うようにもなりました。
ただ人生100年ともいわれる時代、いくら歳を重ねても自分の心の中にときめく光を持ち続けたいものだし、そのためにもこのプロジェクトは大切に育てていきたいなと改めて思いました。

鳴門にいると自然の音以外は、何も聞こえず耳障りなものがないせいか、はたまた楽しかった還暦ライブの余韻のせいなのか「生きること」とは・・・みたいな境地になっていますが、特別なことを追い求めるのでは無く、日常の中にこそ楽しみを発見し、旅人と分かち合えるような宿を目指していきたいものです。


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