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2拠点生活のススメ|第17回|サヨナラ、お腹弱々人生

犯した粗相は数知れず

子どもの頃からお腹が弱く、特に冷えるとすぐにお腹が痛くなる。だから通学しているときから、どの駅のどこにトイレがあるか、混み合っていないトイレや、ウォシュレットが装備された綺麗なトイレの有る場所などを常に把握してきました。お腹が痛くなると、瞬時にもよおしてしまうので、人には言えない場所で排便したことも数知れず、多分防犯カメラに恥ずかしい姿をたくさん晒してきたはずです。

特に大人になってからの粗相は、人に話すと鉄板の笑い話ですが、本人的には大きな精神的ダメージが伴います。ひとりで後処理するのも大変で、ますます落ち込むし、そういったときに限って人と会う約束があったり、困ることもたくさん。ただ案外同じような悩みを持つ方は大勢いらっしゃるようで、仕事仲間からも、お守りがわりにといって、便意を抑える薬(水が要らず舌下に含むシート状の薬)を頂いてから、携帯ケースに忍ばせるようになりました。最近になって、過敏性腸症候群と呼ばれる症状があることを知りましたが、ずっと生まれつきの体質だと思って諦めていたのです。


当たり前は、実は当たり前じゃ無い

徳島との2拠点生活をはじめるようになったある日。左下腹がキリキリと痛み、熱が出るということがありました。普段の腹痛とは明らかに違う感覚。経験上、痛む場所からして尿道結石かもとも思いましたが、発熱はおかしい・・・。次第に痛みが我慢できなくなって医者に行くと、憩室炎だと診断されました。憩室炎は、腸の外側に袋状の突起ができ、その中に便が溜まることによって炎症を引き起こすというもの。特に便秘気味の人は炎症を起こしやすいというのだが、私の場合は、年中下痢気味なので、食生活の乱れやストレス、疲労からきているのではないか、原因は正直良く分からないという先生のお話でした。

しかし、痛みはドンドンと増し、炎症も激しくなって、CT検査を受けた結果、部分的に腹膜炎をおこしていることも発覚。入院は何とか回避したものの、1週間の点滴通いを余儀なくされました。徳島に拠点を開いてから、暴飲暴食も控えていたし、サーフィンによって運動不足もストレスも解消してきているはずなのになぜ?

もともと腸が弱く、下痢ばかりしてるから仕方が無いのか・・・いや本当に仕方ないのだろうか? また、こんなことが繰り返されるのはまっぴらゴメン。何とかできないか、もうお腹弱々人生は嫌だ!!!!! ようやく50代後半にして、長年の悩みを克服するための覚悟ができたのでした。


お腹弱々人生を変えた朝の習慣

どうすればこのお腹弱々人生にサヨナラできるのか、食生活の改善が重要なのは分かるけど、どうすればいいの・・・?。そんな時、妻が過敏性腸症候群には「低FODMAP(フォドマップ)食」が良いとの情報を調べて教えてくれました。

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私の主食とも言える麺類やパンは、すべて高FODMAP食品。そう言われると、これまでお腹が弱く、粗相を続けてきたことが、妙に納得できたのです。よし、これからは低FODMAP食だ! ・・・と思いながら、ラーメンやうどん、パスタなどの麺類を全く食べないのは、人生の楽しみを奪われるごとく厳しいので、一日に何回も食べるのは止めて、できるだけ控えてみることにしてみました。

そして毎朝食べていたパンと乳製品を止め、低FODMAP食品の玄米を使ったフレークを食べることに。牛乳では無く、アーモンドミルクを掛け、キウイやバナナ、そして良質な糖分を取れるベリー類をたっぷり乗せて食べるようにしたのです。まだはじめて1ヶ月も経っていませんが、今のところ下痢も止まり、毎日バナナのような快便を見て、手を合わせて拝む日々(笑)。さらにお腹が急に痛くなってトイレに駆け込むといったことも起こっていません。自分でもビックリするような変わり様。もっと早く始めていたらと、逆に後悔するほどです。

もし同じような悩みを持っている方がいたら、試してみてください。時々は美味しい徳島ラーメンもOK。とにかく量を減らすだけでも効果がありますよ!


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