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さらに向こうへ/古本屋履歴05(完)

おめでとう、世界

DUALBOOKs がこの世界に誕生することを祝して「おめでとう、世界」と発したのは1年ほど前のこと。この『古本屋履歴 -DUALBOOKsになるまで-』のシリーズでは、実店舗誕生前の時代のことを整理してみたいと思います。

軽やかに。
リズムよく。
思い出の Post-it を

(前回04はこちら)


2019.11  おたこさんサヨナラパーティー(札幌)

  • 7月から延々と続く出店、ようやく11月

  • 2019年はほんとにイベント出てたんだなぁ、と実感

  • 場所は前年に好評だった札幌の音楽カルチャーの震源地 provo

  • 店主が札幌にきた 2008年 から通い続けたたこ焼きBAR「おたこさん」のサヨナラパーティー

  • おたこさん(店名)のおたこさん(店主名)が provo のフロアでたこやきをつつく姿が、手数の多いDJにしか見えなかったのが思い出深い

otaco
最後のおたこさん
  • いやいや、おたこさんとの思い出はもっとちゃんとあります

  • 古本珈琲日曜日の「出張書棚:お店に古本棚を常設して売ってくれる」取組みをはじめたのも、おたこさんがきっかけでした。

おたこさん otaco
古本珈琲日曜日の初出張書棚(というカオス空間)
  • パーティーでの古本出店はどうだったかと言えば・・・予想と反する会場の配置、予定していた什器がない!などハプニングがあるものの、これまでの出店経験でレイアウトを組みなおし、なんとかカタチに・・・

  • おたこさんのお客さんを想像しながら選書したので、みなさん楽しんでくれたご様子

  • たしか深夜3時ぐらいに撤収したけれど、ずっと売れ続けておりありがたい限り

  • おたこさん、ほんとにありがと!

余談)おたこさんは、今は東京にて 致命的「失い」 という秀逸なバンド名にて絶賛活動中。テープ音源!聞きたい!!

おたこさん
もちろん持っていきました
ハプニング=クリエイトの瞬間

2019.11 本戒vol.2(札幌)

本戒 六戒 dualbooks
手触りも重視したフライヤー。素敵
  • 11月、もう1つありました。

  • 2018年に大好評だったフェティッシュバー Bar 六戒 での古本イベント『本戒 vol.2』

  • カウンターの中、普段はお酒が並ぶ棚に、酒瓶を全部だして古本で埋める、というあれです

  • 好評だったことから期間を4日間に拡大して実施

  • ゆきこママからの熱い期待、お客さんからの濃い期待に応えるには、店主相当胆力をつかって選書せねばなりません

  • はい、しました、ちゃんと。ぬかりはありません

  • と臨んだ4日間でしたが、お客さんの濃さ(ありがたいことに、前年の好評もあり、期待がかなり大きかった・・・)に比べて、ワタシの力が不足していた。もっと勉強してもっと 本で武装する 必要があったかも、と今となっては思います

  • 武装なんて、ワタシらしくないのですが、それぐらい濃いのです皆様が・・・

  • 他にも反省はあります。例えば、店主毎日深夜2時まではいれないのですが、店主不在のときは、やっぱり棚の動きがにぶる。そして、この企画を愛してくれるママが不在のときも棚が動きにくい・・・

  • そう、ここは お酒と会話を楽しみにくる場所。本が並ぶ異次元性のつかみはばっちりだけど、その先の『本を手に取る』というところにいくには、やはり 適切な「誘い」が必要なのだと感じました

  • そういえば、「はい、今日はブックソムリエがいるから、なんでも聞いてみて。好きそうな本を選んでくれるよ」というママのむちゃぶりに何度がお答えすることで、むしろ「自分が本にどう向き合っているのか。何が特徴で何が足りないのか」が明らかとなりました。その話はまた、機会があれば。

本戒 dualbools 六戒
大盛況(の瞬間をうまく捉えた一枚)

(やばい、この調子だと05で終わらない
・・・・トバしていきます!)

2019.12 中田雅史デビュー10周年(小樽・銭函)

  • 銭函界隈での出店に度々さそってくれた地元ミュージシャン、中田雅史 のデビュー10周年イベント。

  • 会場はおなじみ、音楽イベントもどんとこいの銭函光超寺

  • 動きは多くなかったけれど、色々な出会いにあふれたのんびり素敵な時間でした

  • 短っ笑

(いい加減本棚の写真ばかりで飽きますね)

2020.01 SNOW SESSION(余市)

  • 年を超えてもまだつづく、連続出店!

  • JR余市駅前で開催される地元の冬イベント「snow session」での出店。

  • 「寺市寺座」にも呼んでくれた天照(余市)のニシくんがコーディネートする出店ブースは高質ぞろい

  • そんな中に加えてもらって大感謝

  • 出店のときの 棚組パターンが一つの到達点に及んだ ように感じました。

  • 友人へのお土産にと高価な本を購入していった方がいらっしゃいました。とても珍しい本ではあったけれど、よろこんでいただけたのか・・・気になる、そして優しくなる記憶です

dualbooks 余市
出力多めの一つの到達点

2020.10 小さな古本市と音楽会

ホリイヒトシ 古本市
小樽の ホリイヒトシ さん作
  • 実店舗づくりに向けてイベントを控えることにした2020年

  • それでも、恒例の3店舗(小樽 freedombooks 札幌 shantibooks +dualbooks)による小さな古本市は特別

  • レトロなビルにあるBARの中、LIVEと古本市の共催

  • バーカウンターや本棚に雑然と囲われた中でのLIVEはvery good!

小樽 レトロビル
このビルとは今も新たな縁が芽生えましたが、それはまた別の物語
小樽 レトロビル 古本市
レトロビル×雑然=素敵 の図

はいーーーー。これでおわりです。
これ以降はイベント出店を控え、いよいよ銭函エリアでの「実店舗づくり」に向かうために、まずは自宅棟を建てよう! のウキウキの10か月が始まります。

嘘です。

ウキウキは、モチベーションをぎりぎりのラインで維持するために胸ぐら掴んでこの身に引きずり込むものであって、お金も体力も精神もひたすらひーこらする激動の10か月が始まるのです。
でもはそれはまた別の物語。
また何かのときにお話しできるかもしれません。

ここに家が!店が!建つのだーー(2020.11の図)

シリーズ『古本屋履歴 -DUALBOOKsになるまで-』。全5回に渡りお付き合いいただきありがとうございました。通常、シリーズ最後には総括のような場面が用意されているものですが、この古本屋履歴にはそれはないです。

理由はもちろん
今なおワタシは
古本屋だからです。
 
ジャンプ少年風に言えば
PLUS ULTRA
だからです。

さ、よくわからなくなってきたので、仕舞いましょう。また何かの形で古本屋としての現在地をお伝えできればと思います。

それではまた、素敵な日々の素敵な隙間でお逢いましょう。Chao!!

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