【留学するまで #7】IELTS攻略作戦1(小ワザ編)
時間がない社会人がIELTSを攻略しようとしたとき、基礎から英語力を高めて戦おうとしても、正直間に合いません。
なのでやるべきことは一つ、
「点を取れるようような勉強」をする
もっと言うと、ここでの目標は「点を取る」ことであり、「英語力の向上」はその次でいいです。
「留学に行こうとしてる人間が英語力向上を第一優先にしなくてどーすんの?」と思うかもしれませんが、今回はそれ以前に「点が取れなかったら留学はナシ」の状況です。
そして自分自身、「その合格点を取るのはかなり厳しいラインにいるということを心から認める」ことが必要です。自分が今闘っているフィールドを勘違いしても、スコープをはき違えてもダメです。スコープは「点を取ること」のみです。
大学受験でも英語の点数を取りに行きますが、心から英語力を向上させようと思ってセンター英語を解いている人はなかなかいないはずです。なぜなら学問を極める以前に、大学に合格することが目標だからです。あれと構造は同じです。
スピーキング
スピーキングの採点基準はザックリいうと、「流暢さ」、「語彙力」、「文法の正しさ」、「発音」です。
D2は「点を取る」ために、「語彙力」を高めて、フレーズをある程度頭に入れておくことで、「流暢さ」を出していく作戦で戦いました。
IELTSスピーキングで語彙力アピールをするには、同じ単語を使ってはいけません。
■語彙力
例えば、
毎回発言でI think、、、を多用していると、語彙力がないとされ、点が伸びません。
なので言い回しとして、I suppose, I reckon, I guess, I believe, I would say, As I see it, the way I see it,,,,等を頭にインプットしておき、試験中適宜使いまわします。
■流暢さ
スピーキングのPart2では、あるお題について2分間スピーチをすることになります。お題は様々ですが、対策本を見ると、
・行きたい場所について、好きな色について、忘れられない道について、、
・それはどこ(何)?、どんなもの?なぜそれが大事?
みたいな展開です。パッと話せるネタがあるときはそれを話します。
しかし毎回そうもいかないので、これについては事前に広く使えるストーリーを作っておき、架空の話を2分間スピーチできるようにします(スピーキングの回答は架空のものでOKです)。
なのでD2の場合、基本パターンとして、
「home townの北の端に小さな山があって、山頂には300年前に植えられた特別な木がある」という話題を用意しておいて、ここに答えを帰着させるようにしていました。(町に山があって、山頂に木っぽいのがあるところまでは本当の話です)
具体的には、
(お題)行きたい場所について
→山頂にある木は昔の人たちが地域の繁栄を祈って植えたもの。自分の人生が反映するように、次の日曜日、お参りしたい
(お題)好きな色について
→赤。山頂にある木は特別な木で、秋になると葉が真っ赤になる。高校生の時、受験で辛かった秋口に、真っ赤は葉っぱとそこから見えるhome townを見つめて心を落ち着けていた。今でも忘れられない色だ
(お題)道について
→山頂に特別な木があるが、そこにいくまでに一か所だけ怖い道がある。そこは岩が今にも落ちてきそうな道で、小学生の頃7回その場で引き返そうと思い、好きな子に馬鹿にされた。今でも忘れられないあの道を、今の彼女と一緒にひるまずに歩いてみたい
といった具合いに、適当にストーリーや登場人物を付け加えて2分間スピーチします。だいたいどんなお題が来ても、この「山の上の木」作戦で大体対応できたので、その場でゼロからストーリーを作り出すよりは流暢にしゃべれます。
目標を見失わない
IELTSの副産物として英語力は確かに向上しました。
しかし、繰り返しますが、当時の目標は点を取ることです。そして前述したノウハウもすべて英語力向上のためではなく点を取るためのものです。
D2は毎晩DMM英会話のIELTS対応の講師に毎回スピーキング模擬試験をお願いして、実践を繰り返しました。空いた時間でフレーズや言い回しも暗記します。
時間のない社会人のIELTS作戦1でした。
つづく、