大学入試共通テストと「情報」
現在の高校1年生が大学入試を受験する2025年度入試から、まずは国公立大において「情報Ⅰ」が「大学入試共通テスト」(旧センター試験)に必須となります。
情報Ⅰは、「社会と情報」+「情報の科学(プログラミング)」です。
これにより、お子さんたちは問題の発見と解決のためのツールとして「情報デザイン」「プログラミング」「データ活用」などを学びます。
それにより、日本人固有の「以心伝心」ではなく統計やデータを用いて社会に出たときにグローバル、且つ客観的にチームをまとめる力をつけます。
「やり方はこうだよ」から「実際にツールをつかって問題解決してみて」へと考え方がシフトするわけです。
例えば、フォロワーの多いウェブサイトはデザインの差によります。そのために使う「メディアアート」は三角比を使います。
「プログラミング」のほかに、「メールを送るマナー」「ロジックツリー」「知的財産権」「XRやAI」「HTMLやCSS」「2進法」「アルゴリズム」「情報の暗号化」「ヒストグラム」なども、学びます。
既に小学生はプログラミング、中学生は技術や数学の授業で一部を学んでいます。
また「情報Ⅰ」を更に深めた「情報Ⅱ」では、流行のデータサイエンスを学べます(こちらは現在、必修ではありません)。
一言でデータサイエンスといっても、社会科学、理工学から医療、スポーツ系などさまざまなので、教育内容を良く確認すべきと言えます。
「情報系の大学」への進学者割合や倍率は増加しており、2024年度までに延べ50大学ほどになると言われています。現在金沢大学以外の国立大や早稲田大などの有名私立大学が、「情報Ⅰ」を共通テストで必須にする(或いは検討中)と表明しています。試験に出るサンプル問題も公表されており、11月第二弾が発表される予定です。
このように大学入試から変化が起きており、これは高校入試、中学入試へと影響を与えます。
学びを楽しめる時代となり、ワクワクしますね。