もはや、応募前から、お通夜状態。(公募小説の話)
結局の所、虫刺されには、ムヒが最強なのだな、と思いました(挨拶)。
と、いうわけで、不二川です。
微熱を覚えるので、近所のドラッグストアで、お高い方のバファリンを買って帰ったら、家に備蓄があって「おい!」と思った今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回の記事は、「ショボーン(´・ω:;.:... 」とかいった話です。
最初にお知らせ
さて。最近の恒例ではありますが、本日も、ノクターンノベルズを更新しました。
タイトルは、『たちにょは人のためならず?』です。初出は、2000年。
https://novel18.syosetu.com/n8354js/
大元は、当時、界隈でご活躍であった絵師さんが描かれた、一枚のイラストで、「このシチュエーションへ持って行くには、どうすべきか?」を、帰納法的に考えたお話。
……ではあるものの、ちょっとと言うか、かなり設定が強引で、読み返してみて、「どうなの?」とは思います。
まあまあ、ギャグだと思ってご覧頂ければ。オナシャス。
前回までのあらすじ
で、ですね。昨日は、
「諦念の境地!」などと書かせて頂きました。
ただ、いかに自分の中で、「しおしおのぱあ」になっても、応募しない、という選択肢はありません。せっかく苦労して書いた作品なのに、そんなもったいない真似、まずできませんよ。
なので、もう何回か、通しで読んでみて、チェックして、それが終わったらもう、とっとと、小説すばる新人賞へ出してしまおう! とは思っています。
危ない!
そんなわけで、これを書き始めるまで、見直しをしていたんですよ。
そしたら、かなり致命的なミスを犯していました。
催眠療法の取材を経て、後から書き足した箇所が、明らかに噛み合っていないのです。具体的には、「1日に、昼飯を2回食っている」。
ヤッベー!! これは直さねばならぬ!! 改めて、ストーリー内での時系列をつぶさにチェックしつつ、整合性を取っていきました。
結果、無事に直りはしたのですが、なんかこう、作品全体に、大変大きな疑問と申しますか、執筆途上の、「見るがよーよ、見るがよーよ! この面白さを知るがよーよ!!」という、自信がすっかり失せている。
……そりゃまあ、そうですよね。ココナラ経由での講評と、年上の友人氏と、別方向から、同じダメ出し、しかも、根幹的なそれを食らったわけですから。
比較をしてしまう
通しで読み返しているうち、非常に、自作について、猜疑的になっていきました。
「果たしてコレは、何も知らない読者が、手に取ってくれて、続きを読みたいと思ってくれるのか?」
脳裏へ、最近読んだ、面白かったライト文芸の作品が、複数よぎりました。
夢見里龍(ゆめみし・りゅう)という、女性作家さんの、『後宮食医の薬膳帖』シリーズなのですが、あれこそ、「ページをめくる手が止まらなかった」典型だった。
また同時に、大学時代のリアル先輩が、最近、受賞して書籍化された作品。香久乃(かくの)このみさん(リアル先輩なので、「先生」と呼ぶな、と、本人から言われています)の、『後宮の幸せな転生皇后』。
『転生皇后』をチラ読みした年上の友人氏は、「不二川さんの方が、ずっと描写は巧い」と言ってくれましたが、いかにそうであれ、その先輩の作品は、「面白いという市場的価値」があったから、書籍化されたわけです。
読んでいた最中の僕自身も、「ああ、これはかなりマンガ的だな」とは思いましたし、「描写の妙」だけを取るなら、確かに、自分の方が上かな? とも思った。
しかし、その、描写面の差を抜きにしても、香久乃さんの作品は、「確かに面白かった」。平たく言えば、「金を払ってもいい、あるいは、よかった」と思える話だった。
なお、夢見里先生の作品は、「何を食ったら、こんなもんが書けるんだ!?」というレベルです。
翻って、自作はどうだろう? もはや、自分自身ですら、「面白い」という自己評価に、「?」がつく。そんな状態で、下読み、ないしは編集さんが、気に入ってくれるか?
いったん気分が後ろ向きになると、もう、立派な負のスパイラルですよ。自信を持て、と言う方が難しい。
もちろん、ネガティブさ、あるいは、卑屈さが、何らかの足しになるか? と問われれば、そんなことはないのですが、では、ポジティブになれるか? というわけでもないです。
期限を決めよう
我ながら、非常に意味のない、メソメソではあります。「期待をしない方が、万事上手く行く」という、経験則に照らせば、これぐらいの心持ちの方が、かえっていいのかも知れない。
しかし、「期待しない」のにも、「自分自身で、欠点を自覚しているかどうか」は、かなりの差です。要するに、もう、僕氏の中ではお通夜状態なわけですよ。
こうなったらもう、さっさと応募を済ませるべきでしょう。「手元にある」のが、もはや「罪」なわけですし。
小説すばる新人賞の応募規定に沿って、あらすじファイルも、既に作っています。1ページあたりの文字数、行数も、何度もチェックし、問題はない。
極論、今日中にでも応募は可能なのですが、午前中に見つけた、致命的なミスが、まだ隠れているかも? と言う可能性を考えると、油断は出来ない。
来週の木曜日から、取材旅行です。出発するまでに、を、一つのメドにしたい所存。
なんかもう、次の作品を書くに当たって、「自分の欠点」を、紙に大きく書いて、壁に貼っておいた方がいいんじゃ? とさえ。
返す返す、「小説を書く」 ということは、「呪い」なのだなあ、と思います。
んじゃまた。