毒電波の命ずるままに、メフィスト賞へ応募してみた。
仮にも仲良くさせて頂いている方を、悪く言いたくはないのですが……他人(僕)の作品を腐すなら、自分がそれ以上のものを書かない限り、いかに作劇法の理論上は正しくとも、個人的には容認はしてはいけないと思うのですが、どうか(挨拶)。
と、いうわけで、不二川です。
枕の続きなのですが、その知り合いのお方、勉強熱心なのは、大変いいと思うんですが、じゃあ、実際の小説は? と問われたなら、僕が鼻で笑えるレベルのものしか書けないので、なおさらイラッ☆ とする今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回の記事は、「メフィスト賞へ!」とかいった話です。
最近の僕氏
さて。前回は、こんな記事を書かせて頂きました。
はい。「GA文庫大賞は残念賞!」とかいった話ですね。
そういえば、GA文庫大賞は、一次選考落ちでも、評価シートをくれるとのこと。どういう一言が返ってくるのか、今からドキドキするのですが、それはそれ。
一応、敗退した作品については、前からお世話になっている、「ココナラ」の出品者さんから返事があり、スケジュールにも問題がないとのことなので、再添削を依頼しました。
ただ、その方は、隙あらば物語を暗くする指摘をなさるため、そういう方向の改稿案は出さないでくれ、と、前もって言っておきました。
別に、トンチンカンなお願いをしたつもりはないです。
以前、こちらの記事で言及させていただきました。
物語に深みを与えるために、キャラクターに二面性を持たせるのは、よくある手法です。
実際、人間とは多面的なイキモノなのですから、「人間を描く」に当たっては、そういう「暗い側面」を持たせるべきだとも言えます。
しかし、明るい話を書きたいのに、変にダークな設定を盛り込むことが、全てではないはず。個人的な意見ですが、「取って付けた」暗い設定なんか、全体的に見れば、浮くのは明らかですからね。
その旨、出品者さんにも了承が得られたので、講評の納品は、1週間後の25日となりました。
何度も申し上げます通り、金を払っての気休め、おまじないです。ブラッシュアップできる指摘をもらったなら、それに沿って直しますし、無理なようなら、強引にまでは、手を入れないつもりです。
それとは別に、例の、シナリオの教本も、引き続き読んでいます。
現在、6割ちょっとまで読み進めたのですが、相変わらず、目からウロコの連続です。
とは言え、まさか僕も、頭からの内容を、全て正確に覚えているわけでもない。それに、そもそも、1回通読しただけで、技法の全てが身に付くと考えるのは、あまりにも甘い話。
まあまあ、時間はある話ですから、焦らず、ゆっくりとやっていきますよ。
メフィスト賞!
ところで、それらの話はさておき、僕氏の手元には、
「ラノベの賞には落ちたけど、さりとて、Web小説界隈でもウケなさそう」
という、非常ぉーに微妙な作品が、2つあります。
時折しも、以前、講評のお伺いを立てた方から、「ラノベと一般文芸の中間のような文体だ」と言われました。
じゃあ、ものは試しで、一般文芸の賞に出してみようか? と思ったのですが、「小説すばる新人賞」は、一人一作のみ。
以前触れた「野性時代新人賞」は……なんか、今になって腰が引ける。もしかすると、KADOKAWA系列であることの、潜在的な苦手意識やも知れず。
と、なってくると、こういう、自虐的言い方になりますが、「ラノベに毛が生えたような作品」というのは、どこがいいのだろうか?
んんんー? と考えた結果、「メフィスト賞」を知りました。
講談社の、エンターテインメント小説の賞ですね。
公式ページを見て、初めて知ったのですが、この賞、あの西尾維新を輩出したところなんですよね。そういえば、『<物語>シリーズ』は、講談社BOXから出ていたのを思い出しました。
座談会なんかをざっくり見た限り、重厚な作品がウケるらしい。
翻って、僕氏の作品は、ラブがコメる奴と、広義での転生モノ。
暗黙的カテゴリーエラーかも知れませんが、募集しているのは、「エンターテインメント小説」とあるだけです。
ぢゃあ、別にいいんぢゃね? と思い、ついカッとなった勢いで、手持ちの2作を応募してしまいました。反省はするが、後悔はしない!
不思議な質問
ところで、このメフィスト賞へ応募するにあたり、フォームに、変なことを聞く項目が。
それは、
「人生で最も影響を受けた小説3作」
というもの。
しかも、3つ全てが回答必須。
僕は、創作のインスピレーションを、もっぱら音楽から得ます。さらに、当初、「近現代の一般文芸に限る」のか? と思って、やや困ったのですが、別に、そんな注釈はない。
ならばってことで、考えた結果、
『人間失格』(太宰治)
『ドグラ・マグラ』(夢野久作)
『ボッコちゃん』(星新一)
……と、しました。
いや、嘘をでっち上げたつもりはないですよ? しかし、星新一はいいとして、残りの2つが濃すぎる。どんな応募者だ? と思われるでしょうね。
嫌がらせか!
期待をしないのは、当たり前の話です。
しかし、かような作品を送りつけることは、もはや、講談社文芸第三出版部に対する、嫌がらせだなあ、と、我ながら。
反省はするが(以下同文)
ま、これでダメだったなら、おとなしく、Web小説界隈に公開しますよ。
んじゃまた。