補助金は必要か?~経営計画で実現する、賢い補助金活用術~
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中小企業診断士のまっちゃんです。
経営者にとって補助金は、新しいチャレンジや設備投資を行う際に大きな助けとなる重要な資金源。今回は、補助金との向き合い方について、考えてみたいと思います。
さて、補助金が必要かどうかは、それぞれで事情が異なりますが、
補助金が使えれば、
①リスクが高いことにチャレンジできる
②借入など、資金調達で有利である
③新しい設備が手に入る
などのメリットがあります。
でも、これだけだと補助金が目的になっています。
目的が補助金なのか、経営を伸ばす目的のための補助金なのかを明確にすることが大切です。
もちろん、経営者はいろんなことを、日々考えておられます。
なので、解決すべきことも考えていますから、
補助金の活用によって得られる未来をイメージしています。
しかし、得られる効果が薄いのではと感じる会社もあります。
なぜなら、その多くは部分最適になっているからです。
たとえば、
補助金を使って、高額な生産設備を導入したけれども、ほかの工程の設備の稼働率が低いので、全体的な生産量が上がらない。実は、ほかの工程の設備の稼働率を高めることから着手したほうがよかった場合などが挙げられます。
私が支援した会社にも似たような出来事が複数ありました。
もちろん、短期的には部分最適な方が効果的なこともありますが、まずは全体最適を意識し、長期的な視点で経営のかじ取りを行うことが大切になってきます。
「木を見て森を見ず」ではなく、「森を見て木を見る」ことが重要です。
話を最初に戻すと、もしこれから補助金のことを考えているのでしたら、
森を見てから木を見て、補助金を使おうと思えば利用を前向きに考え、最初に木を見ているなら、森も見てから必要と判断すれば、補助金の利用を考えてはどうでしょうか。
じゃあ、具体的にどうすればいいのでしょうか。
理想は経営計画の作成に取り組むことですが、補助金の申請の多くは経営計画を求められます。経営計画はこれからという会社であれば、補助金申請書作成のときに、しっかり経営計画にづくり取り組んで、『あっ、今じゃない』と感じれば、いったん補助金申請を脇に置けばいいだけです。
経営計画づくりで、もっとも重要なことは、
なぜ、この取り組みを行うのかという理由を明確にすることです。
理由が明確になれば、そのあとの行動もイメージできるようになります。
行動がイメージできれば、効果も予測しやすくなります。
補助金は経営計画づくりの手段とも考えることができそうですね。
補助金の活用は、正しく行えば企業の成長に大きく寄与します。私が恐れることは、補助金の獲得が目的化してしまい、本来の経営目標が曖昧になってしまうことです。なので、部分最適にとらわれ過ぎず、全体の経営戦略の中で、この補助金をどう位置づけるかを考えることです。長期的な視点で経営計画の作成、或いは更なる作りこみに取り組んではどうでしょうか。
皆さんはどうお考えですか。ぜひフィードバックしていただけたら嬉しいです。
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