不安を力に変えるためのやさしい考え方
みなさん、こんにちは。
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中小企業診断士のまっちゃんです。
経営者が直面する「不安」とは
みなさんは、不安を感じる瞬間をどのように乗り越えていますか?
経営をしていて不安を感じる瞬間は、誰しもが経験するもの。週明けに重要な会議が控えている、あるいは新しい提案が成功するかどうか分からないなど、未来への不確実性に直面する場面で、経営者は特に不安を抱くことが多いのではないでしょうか。
脳科学から見る「不安」
人間は未来を創造できる生き物。未来を悪く想像してしまうと脳内からノルアドレナリンが分泌されることが知られています。ノルアドレナリンは集中力が高まる効果もあるのですが、緊張、不安、恐怖の感情を持つときに分泌されます。後悔したくないなど、不安な気持ちが強すぎると、ノルアドレナリンが多く分泌され、さらに不安な気持ちを引き起こすようです。
感性的な悩みをしない
私が尊敬する京セラ名誉会長で盛和塾長であった稲盛和夫さんは、素晴らしい人生を開くために、人は人生で失敗や間違いを繰り返しながら成長していくのだから、失敗をしても悔やみ続ける必要はないと、『感性的な悩みをしない』ように語っておられます。これは過去の状況にとらわれないことだけでなく、未来への不安も指しておられるように感じています。
優れた経営者の共通点とは
これまで多くの経営者の方々とお会いし、事業を拡大、成果を収めている方に共通点があるとしたら、それは行動力ではないかと感じます。あれこれ悩むことがあっても、過去よりも未来に意識を向けておられる方が圧倒的に多いです。
稲盛塾長の「不安」への向き合い方
では、不安への対処は限られた人だけなのでしょうか?
そうではない思っています。
不安への対処では、稲盛塾長がよく話されていた、第二電電の設立のエピソードを思い出します。ご存じの方もおられると思います。NTTが独占状況だった通信業界だった当時、巨大なNTTを相手に携帯電話などの通信分野に新規参入することは、蟻が像と闘うようなものでしたが、稲盛塾長は『国民のためにぜひともやるべきである事業である』と未来を描いて闘い抜き、今ではauブランドで有名なKDDIとして成長を続けています。成功要因を要約すれば、稲盛塾長は最悪の事態を想定した未来を正確に予測し、準備をしたことで不安を取り除くことができたと語っておられます。
想定される最悪のことを考える
私は次の行動をためらう経営者に対して、常にお伝えしていることがあります。それは、『想定される最悪のシナリオを考えてください』です。
リスクをイメージし、受け入れられるものであれば行動し、リスクがイメージしにくい、あるいはリスクが大きすぎると感じるのであれば、他に取り組めそうなものがないかを一緒に模索しています。実践される経営者の多くが何かしらの成果を上げておられます。これは単なる偶然や幸運ではなく、経営者の冷静なリスク評価と的確な行動が功を奏している証だと感じています。
まとめ
不安を感じるときの対処は、『最悪の事態を考えて心の状態を整えること』だと感じます。
それでも対処が難しいと感じたときは、『人間万事塞翁が馬』です。一見、不運に思えたことも、よいことにつながることもあると、ポジティブに未来を信じていきましょう!
また、自分一人で決断するのではなく、家族やビジネスパートナー、同じ経験をした人に相談することで、不安を和らげ、冷静な判断ができるはずです。周囲の力を借りることも、経営者が持つリーダーシップの一環だと思います。
みなさんは、「不安」を感じたとき、どのように乗り越えておられますか?
みなさんから、フィードバックをいただけたら嬉しいです。
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