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【しろくろ】久しぶりのエル・クラシコ観戦、拭えぬ衰退の空気

サッカー界で最も歴史あるダービーの一つ、エル・クラシコ。サッカー界を牽引し続けたスペインのスペインの偉大な2チームによる伝統の一戦。結果はアウェイのバルセロナが4−0の大勝。

メッシクリロナ時代が終わりを告げ、両チームとも立て直しの途上といった空気の中迎えている今季。少し早くクリスティアーノ・ロナウドが抜け、立て直しに時間をかけられていたレアルは、10月に行われた今季初めてのクラシコで快勝。

バルサはメッシショックからか、調子の上がらないシーズンの開幕となっていた。冬の移籍で爆発的に改善された攻撃のオプションと精度で盛り返してクラシコを迎えた。

レアルは大黒柱のベンゼマを怪我で欠き、試行錯誤の奇策が裏目に出てしまった試合になった。

ロナウジーニョ全盛期の時代には、クラシコをW杯決勝・UCL決勝くらいのモチベーションで観ていた僕は、MSN・BBC時代を最後にクラシコをほとんど観ないでいた。

新生バルサ復活の噂を聞きつけ、これは新しい時代の幕開けなのかと久しぶりに夜更かしをしてクラシコを観てみることにした。

正直な感想は、残念だった。

クラシコといえば、コートが狭く感じるほどの緊張感とプレースピード。そしてそれを個人技でかいくぐる世界最高レベルの22人の選手たちの異例の”技術対戦”が魅力だと思っていた。

今回のクラシコでは、ベンゼマ抜きのレアルが非常事態だったこともあるが、なんだかコートが広く感じた。

クラシコにあるまじき間伸びした中盤は試合を退屈にさせた。

当たり前だが、現チームが弱いわけでは全くない。それでも、”クラシコのレベル”としては低かったと思う。クラシコになるとレベルが何段階も上がる両チームというのが魅力だった。

あの頃とはサッカーの様相も変わった。変化は仕方のないことなのかもしれない。それでも、クラシコだけは世界トップの試合であってほしい。次回もきっとみるだろう。その時にはまた違ったクラシコを見せてほしい。

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