1000文字で、34年でITは劇的に変化したけど、34年前に身につけたことが今も通用しているという気づき
57歳の私がコンピュータを触ったのは社会人になってから。
大学の卒論も原稿用紙に手書きした。
1990年の春に入社したのはシステム開発会社。
コンピュータのコの字も知らずに入っても、人手不足とバブル景気によって、手厚い新人研修を受けて3ヶ月でシステム開発現場に配属になった。
当然、戦力になるはずもなく
先輩方の横で
ドキュメント整理をしながら
そのプロジェクトに必要な技術を
勉強して
使ってみて
チェックしてもらって
修正する毎日だった。
使っていたパソコンにマウスはついていなかった。
もちろん、トラックパッドなんて見たこともなかった。
インターネットはあったけど
Googleもfacebookも
twitterもLINEもなくて
メールで送れるのは
文字と小さな添付ファイル。
音や動画を送るなんて
贅沢な夢だった。
ただ、セキュリティと保存するファイルの管理は厳しかったように思う。
扱っているのは企業の情報だし
コンピュータに保存できる容量も
いまから思えば
あり得ないほど少なかったからだ。
あれから34年。
コンピュータはずいぶん身近になったし手軽になった。
スマホだって、当時仕事で使ってたコンピュータより高性能だ。
誰もがサクサク操って
調べ物して買い物して
エンタメを楽しんで
写真やメッセージを送り合う。
すごいなー
34年前、手取り足取り教えてもらって必死で覚えたことが、いまじゃ当たり前になりつつあるのか…
と、思っていたら
どうも違うらしい、ということに気がついた。
私が会社で厳しく指導されたセキュリティと情報管理について知らなくても、スマホもパソコンも使えるようになっているのだ。
だからといって、何もせずに安全が保たれるわけでもないし、整理されないファイルはスマホやパソコンを占領していく。
それに気づいたとき
サクサク使う足もとに
落とし穴が見えた。
実は当人も
落とし穴があるかも知れない、と
どこか不安に感じながら使っていることも知った。
だとしたら、今さらだと思わずに、知っておこう。
そしたら、もうちょっと不安を減らして安全にIT活用できるから。
だってね
34年の間に劇的に進歩したのに
34年前に身につけたことが、ちゃんと通用する。
そのくらい基本的なことだから。
そんなセミナーを
所属している日本ライフオーガナイザー協会の会員向けに、今週の金曜日に行う。
技術的に正しく理解しなくても大丈夫。
リアルな生活に置き換えて
そういうことか、となりますように。