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ブロリー編第二作、大人不在の理由、生贄は誰?
ドラゴンボールZ 危険なふたり!超戦士は眠れないの考察。
悟天とトランクスがブロリーと闘うが勝てず悟飯が加勢する話。
タイトルが危険なふたり(悟天とトランクス)とあるように、主役は子供。
本作はこれまでの大人向けから変わり、完全に子供向けになっている。
だからビーデルを含めて女性と子供がメイン。トランクスがお尻を出したり2人ともおしっこしたり、子供向けであるアピールがすごい。
ベジータもピッコロも出さない理由も子供向けだから。ピッコロかと思ったらクリリンが助けに来るのもそのため。クリリンは子供枠。
唯一出てくる大人も悟飯だがまだ悟飯は高校生なのでギリギリ子供枠。
なのでテーマとしては大人(父)の不在。その中で闘って勝ち切れるか、がテーマだった。
ドラゴンボール探しの話にしているのは初期ドラゴンボールの悟空とブルマの旅へのオマージュで、原点回帰を狙っていると思われる。
舞台となるナタデ村はブロリーが地球に落下して以来災害が起こり生贄を必要としている設定だが、この生贄というのは、子供向けアニメ映画に敵役として捧げられたブロリー=生贄というメタメッセージだろう。
戦闘力のロジックが破綻しているのも子供向けだからであり、超サイヤ人2になれるはずの悟飯がブロリーに勝てないのもおかしいが、全ては親子3人かめはめ波のかっこいいシーンのためだけの作品なのだから仕方ない。
ただ、戦後日本アニメは子供は親を超えられないジンクスがあるので、子供たちが主役の話に大人のブロリーが出てきて勝てず、やれやれ仕方ないなとゲキを飛ばして悟空が出てきて一緒に倒すのは仕方ないとも言える。
あるいは悟空出てきて欲しい!というのは悟天の願いでもあったが観客の願いでもあり、それを神龍が叶えてくれた、というメタメッセージでもあるのだろう