【経営講座】続・なぜランチは生産性が低くなるの?
各店のみなさま
おはようございます!
週の真ん中の水曜日の営業、
昨日も出勤いただきました
みなさま───
昨日もお疲れ様でした。
本日も体調は万全ですか?
昨日、ランチとディナーの生産性の
比較についてお話しました。
※ご覧になられていない方は
こちらでも読めます。
簡単に振り返りますと…
昨日の内容ですが───
こちらのお店についてのお話でした。
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A店
【売上】
・ランチ :20万円
・ディナー:15万円
【労働時間】
・ランチ :57.1時間
・ディナー:37.5時間
【人時売上高】(売上 ÷ 労働時間)
・ランチ =20万円 ÷ 57.1時間=3,500円
・ディナー=15万円 ÷ 37.5時間=4,000円
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ランチのほうが
売上が高いものの
生産性を示す指標である
人時売上高については───
ランチのほうがディナーを
下回ってしまう───
実は多くの店で
これと同様の現象が起きている
というお話でした。
■ランチは十分に貢献している…
まず最初に
お伝えしておきますが───
とはいえ、先の例において
ランチのほうが売上は
ディナーよりも上ですので
ランチはランチで
ちゃんと結果は出せている───
この点については
ご理解ください。
ランチで忙しく頑張っている
みなさまの尽力は
十分な貢献になっている───
ということです。
ただ、そんな頑張りの一方で
労働時間1時間あたりの売上である
人時売上高については───
ディナーを下回っているという
事実もある。
という現状についても
ご理解いただいた上で───
これについての解説をしてきますね。
■ランチの生産性が低い理由…
では、どこにランチの人時売上高が
低い理由があるのでしょうか?
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人時売上高=売上 ÷ 労働時間
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ですので、
構成する「売上」と「労働時間」
のいずれかが、結果的に
人時売上高を低めてしまっている
ことになるわけですが───
今回取り上げた
A店の数字を分析すると…
その理由は「売上の中」にありました。
売上は以下の式で
算出することができます───
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【売上の算出式】
売上 = 客数 × 客単価
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そして、A店のランチと
ディナーの売上を
「客数」と「客単価」に分析すると
以下になりました。
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A店
【客数】
・ランチ :125名
・ディナー:65名
【客単価】
・ランチ :1,600円
・ディナー:2,300円
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ここから、
ランチはディナーに比べて
約2倍のお客様(1.92倍)───
が来店していることが分かります。
そりゃ
「ランチのほうが忙しい」
と感じるのも当然です───
接客・調理する数が
倍も違うのですから
そして、売上がディナーを
上回るのも当然です。
ただ
冒頭にお伝えした
売上を見てみると───
どうでしょう?
※もう一度、数字を貼ります。
↓
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A店
【売上】
・ランチ :20万円
・ディナー:15万円
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来店したお客様の人数は
倍違うのですが───
売上は倍ほど
差がついていません。
(1.33倍)
客数は2倍違うのに
売上は、そんなじゃない───
なぜ…?
ここで売上の中身を
もう一度、振り返ると───
↓
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A店
【客数】
・ランチ :125名
・ディナー:65名
【客単価】←!
・ランチ :1,600円
・ディナー:2,300円
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あっ…
客数とは逆に
客単価については───
ランチよりもディナーのほうが
高くなっています。(1.44倍)
つまり…
そうなんです───
客数が圧倒的に多いものの、
客単価がディナーに比べて
ランチは逆に低い。
その結果、
売上は上がるものの
お客様の数が多いため
それに要する労働時間が
増えてしまう───
これも相まって
人時売上高ではディナーを
下回ってしまう───
これがランチの人時売上高が
低くなる理由だったのです。
■客単価を上げれば良い?
ここまでを読まれて
「じゃあ、客単価を上げれば良いの?」
と思われた方が
いるようでしたら───
一概にそうは断言できません。
なぜなら、もし客単価をディナーと
同じ(2,300円)にしたとしたら
それによって
お客様の足がお店に向かわなる───
その可能性があるからです。
「この価格だから…」
という理由でランチを利用している
お客様は確実にいるはずです───
ですので安易かつ大幅に
客単価を高めてしまうと
今度は客数が減少してしまい
次第に
にっちもさっちもいかなくなる───
そんなリスクも想定しておくべきです。
■人時売上高の式を深掘りする…
本来ならば
ここで実際の現場───
つまりは日々の営業状況を
見させてもらい
具体的な対策を
提案させていただく───
これが私のご支援なのですが…
(※お医者さんの「触診」のイメージ)
それをしない段階で
働くみなさまに具体策を
お教えするなら
まず
人時売上高を深掘りする───
ここから始めてもらいたいです。
復習ですが───
人時売上高は
以下の式から算出されます。
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【人時売上高の算出式】
人時売上高 = 売上 ÷ 労働時間
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この「売上」に
先の売上の算出式を代入します。
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売上 = 客数 × 客単価
人時売上高 = 売上 ÷ 労働時間
※売上を代入
(客数 × 客単価) ÷ 労働時間
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これによって
生産性の指標となる
人時売上高を上げるために───
・上げるべき要素
・下げるべき要素
を抽出することができます。
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(客数 × 客単価) ÷ 労働時間
↑
この式から、その答えを増やすために
・上げるべき要素は…客数と客単価
・下げるべき要素は…労働時間
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ここから
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(1)客数を上げるためにすべきこと
(2)客単価を上げるためにすべきこと
(3)労働時間を下げるためにすべきこと
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以上の3つについて
それぞれ「すべきこと」をみんなで
挙げていくことで───
ランチの生産性を上げるための
すべきことは明確になるはずです。
(ディナーも同様にできます)
そしてそれらを───
「とりあえず」やってみることです。
そしてやってみて
どうだったか?
をちゃんと記録しておく───
これを繰り返していくことで
間違いなくランチの生産性は
上がっていくはずです。
■改善とは今よりも「楽」すること…
そろそろ最後になりますが
1点、忘れないでもらいたい
注意点があります。
それは間違っても───
今よりもシンドくなるような
取り組み(ムリ)は
避けるようお願いします。
本来、改善とは───
それをすることで
楽にする、楽になることが
大前提だからです。
生産性を上げることは
ムリをすることでは───
決してありません。
むしろ
「知恵と工夫」
を凝らすことで
今と同じ結果を
今よりも楽に生み出す───
これが本来の意味での
生産性を上げることですので、
そこだけは
誤解のないようお願いします。
ちなみに私───
今回のお話について
ただこういった提案をした
ってことではなく───
これまでの経験に裏打ちされた
「ランチの生産性を上げる方法」
についての答えは
ちゃんと持ってはいます───
ただ、先にお伝えしましたが
こればかりは
実際の現場を見ないと
その答えが当てはまるかどうか?
が判断できないというのと───
現状の答えは
日々、営業に入られている
みなさまの中に必ずある───
という確信を踏まえて
今回は、その答えの導き出し方
についてレクチャーさせて
いただいた次第です。
ということで───
本日はここまでとしましょう!
最後までお読みいただいた
みなさまには心から感謝しつつ…
そしてさらなる成長と
人生の右肩上がりを願いつつ───
本日も
よろしくお願いしますっ!
元気に笑顔───
そして前向きに───
「団体競技」で頑張りましょう!
それでは───
いってらっしゃいっ!!
※何かあればお気軽にご相談ください
(感想などでもOKです)
コンサルタント
白岩 大樹より😉👍
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