勝手に「モノ減らしコーチング」のマニュアルを作っていく その3
▼「その2」▼の続きです。
②捨てて痛みを伴ったほうが、物から学べるから。
「物を教訓にする」とミニマリストしぶさんはおっしゃいます。
これは、ただ物を捨てるのではなく、捨てるのと同時に「なぜ、いらないと思ったのか?」と原因分析し、同じ過ちを繰り返さないようにするという意味です。
服一つを例にとっても、
● ネットで買ったら、想像と違う物が届いて、気に入らないし、返品も面倒だし…で、結局一度も着ていない
→ 今後はネットで服を買わないようにしよう
● デザインは好きだけれど、手入れするのが面倒で、なかなか手が伸びない
→ 今後は「イージーケア」と呼ばれるような手入れが簡単な素材を選ぼう
●一目惚れして買ったけれど、家に帰ってクローゼットを見たら、手持ちの服と全然合わなくて、どうやって着こなせばいいのかわからない
→ 今後は「トータルコーディネート」を意識して、衝動的な買い物は控えよう
などなど、物からさまざまな教訓を得ることができます。
傾向と対策を考え、物のリバウンド防止に繋げしょう。
ちなみに、私は「売る」「譲る」を徹底して、ミニマリスト(仮)まで物を減らしましたが、そうやってあまり罪悪感を感じずに手放してきたせいで、物から教訓が得られず、減らし終わるのにすごく時間がかかってしまったと感じています。
そんな私が唯一捨てたのが、自転車です。
タイヤは1年以内に交換したばかりで、自転車屋さんに持っていくと、必ず「いい自転車ですね」と言われるような高品質の自転車でした。
まだまだ乗れるけれど、自転車はタクシーに載らないし(私はタクシーで引っ越しました)、これまでと生活環境が変わることで、使用頻度が減りそうだし…などなどの理由から手放す決意をした私。
当然、「売る」を真っ先に考えましたが、自転車の防犯登録は、登録した県の警察署か県庁で登録抹消手続きをして、その証明書を発行してもらわなければ、リユースショップでは買い取ってもらえないとのこと。また、そもそも防犯登録していない場合は、盗難車でないことが証明できないので、買取の対象外とのことでした。
私は購入時に住んでいた市で防犯登録をし、抹消手続きをしないまま県外に持ってきてしまっていました。リユースショップに買い取ってもらえる保証もないのに、わざわざ登録解除のために、時間とお金とエネルギーをかける気にはなれず、私は「売る」を諦めることに。
(※今調べたら、防犯登録の有効期限は8~10年で、期限が切れると自動的に抹消されるとのこと。)
次に「譲る」方法を検討しました。しかし、身近に自転車を欲しがっている人がおらず、ジモティーに出して、赤の他人とやりとりするのも面倒。また、いくら品質がいいと言っても、長年乗っているので、そこまで綺麗な状態ではないなどの理由で、譲ることを断念。
また、あるチェーンの自転車屋さんは、千円払えばその場で回収してくれ、新しく自転車を買う際に千円分割引きしてくれるとことでしたが(記憶が朧げ)、私に自転車を購入する予定はなかったので、そのサービスも利用できず。
このように、捨てないで手放す方法を模索しましたが、最終的には粗大ゴミとして市に回収してもらうことにしました。
それで、その粗大ゴミ回収のシーンがかなりショッキングで…(泣)
私は粗大ゴミの回収というのは、その物本来の形のままトラックに載せて、持っていかれるものと思っていました。
しかし実際には、大きなゴミを砕き、巻き込んで収集する形の車(パッカー車?)によって、その場で「ゴミ」にして回収されるんです。
目の前で、バキバキッ、パンッと激しい音を立て、ゴミになっていく自転車を見て、私は大変胸が痛みました。
まだまだ乗れるいい自転車なのに…もっと必死にもらってくれる人を探すべきだったかな…などなど、色んな思いが渦巻きましたが、私はこの経験を通して、自分が「使い切れる」自信の持てない物は買わないようにしようと、大きな教訓を得ることができました。
「その2」にて、私は「売る」「譲る」を「生涯続けたい趣味」だと言いましたが、物が多い段階では、この手放し方は本当に時間の無駄ですし、物を手放す罪悪感を感じない分、リバウンドしやすいとも言えます。
しぶさんのおっしゃるとおり、痛みを伴った方が学べるというのは、本当にそのとおりで、私も他人に片付けを指導するなら、絶対に「売る」「譲る」を原則NGにします。
今回はここまで。
次回は、"原則NG"の外側:しぶさんが「売る」「譲る」をOKにしている物について、まとめたいと思います。
「その1」の記事で「今日と明日の2回でまとめる」なんて言っておきながら、すでに「その3」です。まだまだ先が長い…
▼「その1」はこちら。
では、また!
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