-- あの日僕はホームに立った --
※うつ注意
希死念慮というより
明確に自◯の気持ちになったとき。
犯罪者になってしまう人の心地だった。
弾け飛ぶようにしんでしまいたかった。
通り魔するか、OD(過剰摂取)するか
どっちかしかない。
くらいの気持ちになった。
なぜかは今でもわからない。
特にトリガーはなかったように思う。
敢えて僕は駅のホームに立った。
僕の自◯の選択肢に「飛び込み」がないから。
予防として立った。
しばらく快速電車を見送って
ふらっと各停に乗った。
免れた。
その日、僕は10年ぶりに髪の毛を金色にした。
ドラッグストアで買った安いブリーチ剤で。
表情は陰鬱だったけど、髪色は明るかった。
それだけでよかった。
それだけでとりあえず生き延びた。