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僕の趣味が散歩になった理由

住宅地を散歩しながらしゃべりながら帰ってます。

僕の趣味が散歩っていうのは、だいぶ前にもお話ししたんですけど、大学病院時代からですね。

今は大学病院勤務ではないんですが、医師って大学病院勤務だと、外病院でアルバイトしないと生活ができないんですよ。

大学病院の給与っていうのは、当初は高いんですけど、そこから昇給がほとんどなくて、10年もすれば銀行員とかに抜かされるくらいしかもらえないんです。細かい数字は言いませんけど、結婚とかしてたら車が持てないくらいの給与しかもらえません。

で、どうするかっていうと、週に2回から3回、外病院に外来バイトに行くわけです。これは病院側もちゃんと認めていて、というか、「外勤」っていうんですけど、実際のところ外勤ありきの給与体系っていうのは少々おかしいと思ってます。

もちろん、一般病院が大学からの応援って意味で外来を雇うっていうシステム自体は問題ないですよ。これは大学の医局との繋がりを持つっていう意味が一つと、あとは外来枠を常勤の医師以外で埋めるっていう意味の二つがあるんで、ある意味win-winではあるんです。

ただ、このバイト先っていうのはそれこそ様々で、大学から車で2時間かかるところもあれば、歩いて30分で行けるところなんかもあったりして、どこにあたるかっていうのは、ある意味大学の医局で人事権を握ってる人間の権利だったりします。

逆に、医局が小さい場合は、自分で外来バイトを探してきて、そこで勤務するなんてこともあるんですけど、医局が大きくなってくると、通常の人事は教授が権限を大体持ってるんですが、細かい外来バイトにまで人事権をはっきりしようとしてきたりして、厄介なことになったりします。

特に教授が変わる時が一番厄介で、当然のように外来バイトの人事権も新任教授が持とうとしたりすると、もともといた人間も従わざるを得ないんですよね。
何せ教授が一番偉いのが当たり前なのです。

もう10年ぐらい勤めていた外来バイトがいきなり交代したりすることもあるんです。
僕も市民病院で5年くらい外来バイト勤務をしてたんですけど、教授が交代した時に全然違う病院に変えられてしまいました。

それだけ教授が偉いっていうのは、どこの医局でも当たり前だったりします。

話は戻しますけど、外来バイトに行くのに、先ほど「車で2時間かかるところもある」って言いましたけど、とはいえ、そんなに離れたところに行けるはずもなくて、僕はそういった外来バイト先まで歩いて行くのが楽しみで、それが僕の散歩の趣味の始まりだったりします。

場所にもよりますけど、2時間くらい歩いたり、1時間半くらい歩いたりっていうのをやってましたね。行きも帰りも。今思えば、いい気分転換になったと思います。


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とある地方都市の某外科医
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