見出し画像

統合失調症青春狂騒回想録 発症前 編 7

 とにかくいいtechnoの曲が知りたかったのでdj n君が大御所と呼ぶk先輩に読むべき雑誌はなんですかと聞くとelekinghttps://amzn.to/4bAcIxSというのがあると言われた。かなり情報量の多い雑誌で濃い内容のモノだったが、社会学を専攻していたk先輩とその雑誌の影響でDetroit techno 周辺の音楽中心の趣味になっていった。
 渋谷のdisk union でremix監修のcosmic soul というコンピ2枚、talkin' loud のコンピhttps://amzn.to/3V6deyb、peacefroag labelのコンピを買った覚えがある。
 文学やサブカルチャー、小説などの情報も載っていたので、知らなかった文化人やフィッシュマンズhttps://amzn.to/4aoy14fというバンド、保坂和志さんhttps://amzn.to/3UKC5Gcの小説に触れることになった。保坂和志さんの小説論は小説というのは最後まで、飽きずに読めるものというシンプルなものだった。
 古本や古着などを集めるために、お金が必要なので、バイトするところはどこでもいいやと思い深夜のコンビニにした。今考えると夜働いて朝学校、しかも食べてるものはお菓子やジャンクフード、これが発病の原因だったのかも知れない。虚しい。虚無だ。吐き気がする。落ち込みやすいと言うようになり、haraguchic君に虚無というのは虚しく無いだ!と励ましてもらったりしていた。 
 一方大学の授業はと言うとカミュの異邦人https://amzn.to/3QSybdo、モリエール守銭奴https://amzn.to/3yirlas、ソシュール言語学https://amzn.to/3wBZNwp、フロベールのボヴァリー夫人https://amzn.to/4dNy9NQ、バルザックのゴリオ爺さんhttps://amzn.to/4bjK83O、ヴィクトル・ユゴーのノートルダムの鐘https://amzn.to/3QREC0h、スタンダールのパルムの僧院https://amzn.to/3UJAdxvなどを原文を翻訳するものが多く、高校生の英語ができる人ならばついていけた。また結構な頻度でharaguchic君の家にf君と一緒に集まって、haraguchic君が買ったCDJで遊ぶようになったがharaguchic君はRARE GROOVEのラウンジスタイル、僕とf君は黒人の作るダンスミュージックをかけて遊んでいた。 
 映画に疎かったので、映画論という授業をとって東京流れ者https://amzn.to/3K4uD3Z、フリッツラングのメトロポリスhttps://amzn.to/3UKCAQA 、小津安二郎https://amzn.to/44M2iIZ、俺たちに明日は無いhttps://amzn.to/3WLeCHJ、ラ・ジュテhttps://amzn.to/3WMyXfF、普通じゃないhttps://amzn.to/4byXiK6など、アメリカンニューシネマとヌーヴェルヴァーグの関係性などを映画はタダで見れるし、詳しく教えてくれたので毎回楽しみにして観てテストは授業に出てなかったギャルにカンニングさせてあげてたのだが、ギャルが単位がとれて、僕が落ちるというまさしくカミュよろしく不条理を味わった。
 その先生の口から中沢新一先生と黒澤清監督の名前が出て来たので古本で探して読んだり、映画館にCUREhttps://amzn.to/3UL2ROSという映画を観に行くことになった。CUREは家庭事情があってお母さんがパーキンソン病だったので大人になったら介護で遊べなくなるかな?ということもありショックが大きいラストシーンで参ってしまった。
 渋澤龍彦https://amzn.to/3UP8StIを教えてもらって良く読んでいた。読みやすい文体だが博覧強記、あの三島由紀夫に兵隊ごっこは楽しいですか?といなすダンディズム。確かにカッコいい。あと覚えているのが中井英夫の虚無への供物https://amzn.to/4dJTkQy。生田耕作のダンディズムhttps://amzn.to/4bnq8gC。文学的に当時はharaguchic君の方に傾倒していた。あとナウシカの原作https://amzn.to/4aqjGEgとAKIRAの原作https://amzn.to/3yxljToを、貸してもらい、コレめちゃくちゃ面白いじゃんと思った。
 テクノサークルがdj n君とk先輩が自分達でパーティーやろうということになり、新宿のOTOというクラブや八王子の春木や.吉祥寺のstarpine's cafe、池尻大橋の三宿webでmetro beingという身内のパーティをやっていた。上手いdj もいて、狂乱まではいかないけど、楽しかった。dj n君はドイツのミニマルテクノやスウェーデンのハードミニマル、detroit techno , chicago houseをかける人で、性格もファンキーな他のdjが良かったりすると、オー、間違いねぇぞーと言ったり、レコード盤三枚を一枚は口にくわえてdjしたり、遊びに行ったら外国人をお立ち台の上から蹴っ飛ばしたり、外国人ナンパしてxxxしたり、なんだか人間が大きい人だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?