成果を倍にしたいなら。改めてコミュニケーションに目を向けよう。
コミュニケーション能力。
これは、企業が新入社員採用時に重視する要素ナンバー1に約20年間輝き続けているチカラです。今回の社会人初等教育では「コミュニケーションスキル」についてお話します。
このチカラは何を与えてくれるか?
コミュニケーションスキルは以下のような効果をアナタにもたらします。
・本来なら1人ではできないこと、達成できない成果を得られる
・何度も同じ繰り返し仕事のやり直しといった無駄な時間を予防する
コミュニケーションスキルは「あなた(の成果)を倍にする」スキルと言えるでしょう。
チカラを育てるテクニック
・こんな人は危ない!
コミュニケーションスキルは必要であるということばかり着目されて、十分にその必要性を考えられていないケースが多々あります。そういう職場は危険です。
コミュニケーションの必要性を考えられていないと、「なんとなくうまいことやってる人」が評価されているように見え、手配師のような人が増えます。
そしてその周りには、そういう現状を揶揄する人たちばかりになります。
コミュニケーションスキルは具体的に「最大成果を得るため」、「効率よく成果を生み出すため」のスキルになります。
それをしっかりと身に付けておけば、「なんとなくうまいこと回せる」ではなくて、「あの人はコミュニケーションで飯くってんな」って言われるくらいのスキルにすることも可能です。
おしゃべり上手から一歩先に進んだ、コミュニケーション技法を駆使して成果を出すような人になりましょう。
・育てる方法
コミュニケーションスキルを育てる方法は大きく分けて2つあります。それが出稽古アプローチと戦略的アプローチの2つです。
・出稽古式アプローチ
習うより慣れろ。懐に飛び込んで傾聴し、相手をことをしっかり理解できるようになりましょう。相手と距離があればあるほど、コミュニケーションというのは取りづらくなります。そのコミュニケーション不足を打破できるのは、他の誰でもない「それに気づいたアナタ」なのです。
・戦略的アプローチ
コミュニケーションにも計画や戦略が必要です。相手の価値観を理解し、どのような話し方をするのが効果的か、事前に計画を立てましょう。
戦略的交渉術やハードネゴシエーションといったキーワードで検索してみるのも良いでしょう。
一番大事なのはコミュニケーションを発揮するときには、いつも何か目的があることです。言い換えると何のためにコミュニケーションをとるのか、その目的を意識することです。
たとえば、「協力してほしいから」とか「進捗状況を知りたいから」とか、必ずあるはずです。
あまりにもコミュニケーションに自信がない方は、書籍に頼るのも良いでしょう。でも、実際に相手する人は生きていて、いつもバリエーションに富んでいます。
本を読むよりも、よく相手の話を聴きましょう。傾聴し、相手を知ることで行動原理がわかってきます。自分の目的を伝え、相手との利害を一致させること。これがコミュニケーションの基本的なテクニックです。
チカラを使いたいシーン
・初級編
前述しましたが、コミュニケーションには目的があります。ありますというよりかは「必要」です。
なんのために相手(敵味方関わらず)とタッチポイントを持つのか。を常に意識しましょう。
よくあるダメなシーンは定例です。皆さんが毎日行っている朝MTGや、週次の定例。いったい何のためにやっているのでしょうか?改めて目的を考えてみましょう。
もし、目的が理解できない場合は、その場を使ってなにかできないか考えましょう。「仕事に入ると聞きづらいから、朝MTGの時に質問してみよう」とか、そういう単純な目的でも構いません。場を有効に使いましょう。
・上級編
コミュニケーションの良い事ばかり書いてきましたが、悪いところもあるので紹介です。
上の計算式はご存知でしょうか。
n個の頂点を結ぶ線の総数を出す式です。
人の数ほどコミュニケーションの線は、指数関数的に増えていくことがわかります。
これは古くからブルックスの法則と言われており、プロジェクトへの人員追加の是非などの議論でよく使われます。
つまり、みなさんがチームリーダーになったときに、コミュニケーション設計を怠ると、指数関数的に効率が低下します。
もちろん成果も下がり、給料も上がりません。
業務フローを整理する際には、何でもかんでも「みんな集まる」とか、「共有のため聞いてれば良い」とか雑な設計をしてはいけません。
しっかりと目的を持ったコミュニケーションフローを整理しましょう。
冒頭にも書いたとおり、コミュニケーションスキルというのは「必要性」は理解されているものの、具体的な評価というのがしづらいものです。
ぜひ、相手のことを理解し、目的をすり合わせることを意識してください。
ときには離れた心の距離を近づけるタフさも必要ですよ。
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