モリブデン/Mo:納豆ご飯と海苔の恩恵
原子番号42の元素。
古代ギリシアでは、擦ると黒色が残る鉛や黒鉛を「暗い金属」の意味でmolybdos(モリブドス)と呼んでいた。
モリブデンの鉱物が、この鉛の鉱物と外観が似ているので、因んで名付けられたよう。
日本語では、「水鉛」とも呼ばれる。
銀白色のレアメタルの一種。
万能材料として、金属材料や触媒として工業に応用されている。
モリブデンの役割
モリブデンは、肝腎要。
肝臓や腎臓に多く存在する。
鉄の働きを促進して造血に役立つので「血のミネラル」とも呼ばれる。
有害物質を分解する酵素の原材料としても必要。
糖質や脂質の代謝
プリン体を分解して尿酸を作る
鉄の利用を助けて造血を促進
酸化酵素の構成要素
虫歯予防
尿酸は、多すぎると痛風の原材料になるとはいえ、ビタミンCが体内で作れない人間にとって、体内で合成できる重要な抗酸化物質。
低下すると、ストレスに弱くなる。
モリブデン不足
以下の症状が起こる可能性がある。
貧血
精神的不調(イライラ)
不眠や過眠など睡眠障害
肥満
頻脈
頭痛
夜盲症など
一般的な食事で不足はないとされているが、加工食品やインスタント食品の多食でモリブデンは消耗する。
モリブデンの弊害
モリブデンは、銅と拮抗作用がある。
モリブデンの多量摂取は、食品中の銅の有効性を低下させる可能性がある。
モリブデンを含む食材
モリブデンは、穀類、豆類、種実類に多く含まれている。
白米にも含まれており、納豆や豆腐などの大豆製品、海苔などに含まれるので、納豆ご飯に海苔の味噌汁を食べれていれば、不足はない。
その他、レバーにも。
吸収率も良い。
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